シェール道整備

軽く食事を済ませ、新神戸に下る予定をこの水量では徒渉が面倒と、炭ヶ谷から谷上駅に下ることにした。2週間前よりもカワウソ谷の出会いは水没が激しかった。

泥の上には、今や害獣となったアライグマの足跡と、それに混じって小さく可愛いイタチの足跡があった。

獺池への登りの途中、下ってこられる男性にあった。本日すれ違ったのはこの吾人のみ。薄暗い霧のなかで、シロオニタケの白さは引き立つ。

天気が良ければ、交通量が多いドライブウェイもこの日は車が数台のみ。いつもは飛ばしてくるバイクや車にひやひやしながら歩くが、今日は安心して取付きまで来ることができた。

石楠花山を目指し緩い坂道を登っていく。ただこのまま下るのも物足りないので、知人に膝の調子をきくとまだ大丈夫とのことなので、初の烏帽子岩へ寄ってみることにする。

眺望を期待していたが、烏帽子岩は樹々に囲まれて何も見えなかった。眺望が良ければ名所になっただろうけど、苔むした烏帽子岩も、これはこれでいいと思う。

烏帽子岩の後は1時間の下りのみと思ったが、前回下った登山道はご覧の通り沢になっていた。とにかく昼間なのに、谷筋は薄暗く水流で浮石が多く歩きにくい。下りは膝に負担がかかるので、知人の具合を見つつゆっくりと下っていく。

途中、蜘蛛の巣や美味しそうなキノコとであう。キノコに関しては全くの無知なので写真に撮るだけにしておく。

あまりの足元の悪さに閉口しながら下っていると、樹上に「炭が谷」の案内が。厳密には、まだ三ツ下谷左俣を歩いていることになる。地形図で分水嶺になっている辺りで、本来の炭ヶ谷へ進んで行く。後は登山道を快適に下っていくだけ。

堰堤を越えれば町まであと少し。途中から変わったキノコがお目見えする。こいつは赤いからアカタケにしておこう。最近はこの辺りにもカエンタが確認されている。

更に進んで、牡丹の花のようなキノコ。ボタンイボタケかな?きのこの名前をスラスラ言えると楽しいだろうに。可食が判別できれば、更に楽しい山行になるだろう。

通り雨のため雨宿り。高速の高架のしたはいつも乾燥しているので、沢山のアリジゴクがあった。

炭ヶ谷道は住宅地の階段に出ておしまい。しっかりとした道を下り、右手の茂みから下山。ここから谷上駅まで20分。しっとりとした雨中登山で、とても良い一日を過ごすことができた。

合計距離: 11.17 km
最高点の標高: 700 m
最低点の標高: 85 m
累積標高(上り): 861 m
累積標高(下り): -698 m
総所要時間: 06:03:11
Download file: 20210822_シェール整備.gpx

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