天望山尾根

天望山へ登るのは、何年ぶりだろうか。取り付きだった、フェンスの切れ目が通行不能になってからは登ってない。

今回は、一度登ってみたかった新土橋からの取り付きを選択。登山道に乗るまでは、ザレた斜面に気を遣うが、登山道に出てしまえば、ケーブル山上駅までは、踏み跡はしっかりとある。一定数歩かれていると言うことか。

ケーブル山上駅の擁壁下はゴミ溜め状態。マナーの悪い連中が捨てた、飲料のボトルなどが散乱している。そして、古い建築基準で作られた駅舎からの汚水が、未処理で垂れ流されてドブ臭い。これは、ここに限ったことでなく摩耶ケーブル(摩耶東谷へ)やオテルド摩耶(木ノ袋谷へ)なども同じ状況。

このルートの、脱出口の惨状さえ目をつぶれば、ルーファイを楽しみながらグイグイ登れる好ルートには間違いない。


体調にかかわらず、なぜか阪急六甲からケーブル駅まで30分の不思議。天望山への取付きは、ケーブル駅上を通る新土橋を渡る。本当は、バス停横の暗渠から取付ければ楽だけど、鍵がかかっている。

県道を少し歩き、【新土橋:橋長43m】看板裏から取付く。取付きまでは歩道がないので、向かってくる車に注意しながらガードレールにへばりつくように歩く。

牛七疋墓前で合掌。水車新田で働いていた牛が炭疽病で亡くなり、その牛たちを悼んで 幕末の1851年(嘉永四年)に建立。墓上流すぐの堰堤を越えていく。越えてすぐ、西から延びるやせ尾根を登る。いきなりザレザレの斜面から始まる。

落ち葉と真砂土で滑りやすい斜面に気を遣いつつ、時折り岩登りをしながら10分ほどでトラロープの斜面に到着。

トラロープの先、本来のフェンスからの登山道に復帰。第一鉄塔のすぐ下で合流したことになる。

後は道なりに進んで、第二鉄塔に到着。途中、東側の老人ホームや西側の六甲大橋を見つつ登るが、大汗かいた割には全然登っていないことにガッカリする。

もう11月だと言うのに、景色は真夏そのもの。暑すぎる。ドライブウェイの上方にある無数の岩に、ナンバリングがされていた。防災工事の準備のようだ。たしかに、こんな大岩が崩落したら車なんてひとたまりもない。

天望山尾根の第一鉄塔から第三鉄塔までは10分間隔で通過できる。第三鉄塔からはすでに第四鉄塔が見えている。

第四鉄塔は第三から5分の距離。途中に落ちていた玉虫の羽は遠目にもキラリとよく目立つ。第四鉄塔のすぐ先に天望山の山頂表示がある。

進路はこの3つある標柱を右(北方向)へ。直進するとすぐに西進して、DWの神戸市水道局の施設裏へ下っていく。

分岐後すぐ写真では伝わらない激下り。下りきったコルに二ホンジカ調査用のカメラが設置されている。最近、この手のカメラに写ることが多くなったが、調査員も「またこいつか!」と思っているかも。

コルから30分ほど登り返して、アイスロードへの分岐に出会う。道の真ん中にある、電電公社の標柱が目じるし。ここを西進するとアイスロードと下っていける。振り返ってアイスロードへの入り口を指差する。

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