観音寺谷をつめる

巻いた堰堤は、土砂の堆積地で広河原になっており、その奥に「あじさい園」と思しきエリアがあった。後から思うと寄っておけばよかったが、大した収穫はないだろうと先に進んだ。

その先すぐの分岐は左俣に進む。右俣は紫陽花谷。

進行方向は、ややごちゃっとした感じの入り口。風もなくポカポカと暖かく、シャツ一枚で十分だ。

無数の蛾が舞っていた(※音量注意/10秒)

周りを観察すると、この暖かさのせいか小さな蛾が無数に飛んでいた(動画)。この季節にこんなに多くの蛾がいるなんて不思議な感じがする。そういえば、さっきもヤブキリのようなバッタがいたっけか。やはり今年は山も春先から異常なのかもしれない・・。

水があると楽しそうな渓相だ。続く堰堤は、もろく落ち葉で滑りやすい右岸を巻いていく。

次々と現れる支流への分岐、コンパスによる正確なルートファインディングのいい練習になる。ここは、先に堰堤と特徴的は倒木のある右俣へ進んでいく。左俣は青谷東第三尾根につめあがる。

大雨の時などは、かなりの水量があることが流木の量よりわかる。ようやく谷っぽくなってきた。

期せずして現れた、ゴルジュ風の渓相に期待が膨らむ。

ゴルジュ中ほどに進んですぐ、後方で小規模の落石があり、その大きな落石音にヒヤリとさせられる。まさか上に人がいるとは思えないが「おーい!!」と叫んでおいた。

慌ててヘルメットを装着するが、バリエーションルートでは必携であることを改めて思い知らされる。本当にやばかった・・今度から入渓時点で準備しよう。

ゴルジュを抜けた先の堰堤。もろい右岸にはお助けロープが掛かっているが、登りでは特に必要はない。

堰堤の先、観音寺谷は左俣が正解。しかし時間も早いので、右俣の先にある虹の駅までピストンすることに変更。

進んですぐの4mほどの枯滝。脆弱な岩質のうえホールドがほとんどなく、ガリーを登るが意外に難儀した。

しばらく登ると三俣の地点に到達。ここもコンパスで正確にルートファインディング、虹の駅目指し中俣に進んでいく。

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