梵天滝と立坑

一旦巻き道を下ってザックを回収し、再び滝の上まで登り返していく。進んですぐ、冷気を噴き出している坑道の入り口が見えてくる。

途中にいくつかあった坑道は、全て入り口が立ち入り禁止になっていたがここにはそれがない。

恐る恐る進むとコウモリが慌てて奥へ逃げて行った。濡れた岩肌にはコウモリが食べたと思われる蛾の羽がたくさん付いていた。

まず目に飛び込んできたのが、人がしゃがんでやっとの横道。木製のレールがあるが、途中で立坑になっている。フリーで降りれるところまで進んで下をのぞくと、そこは奈落の底へつながっている立坑が伸びていた。

坑道のイメージ図

降下した感じをイメージ図にしてみた。想像だが横道を掘り、ついで立坑を掘るを繰り返して掘り下げていったものと思われる。

立坑は一直線に掘り下げておらず、約5m毎に段違いで掘られているのが興味深い。万一転落しても、途中で引っかかるためなんだろうか。

またしてもロッコペリが先頭で潜ることに。支点構築のあと、下をのぞくと何かが光っているが何かは分からない。一部空中懸垂になるが、20mロープいっぱいまで降りてみた。

狭く、冷たい暗闇に降りていくのは容易ではない。下を照らそうにも、今では有り得ない丸太の支保工が邪魔をする始末。

ロープぎりぎりの段差まで降りたが、立坑はさらに深く続いている。jyunntarou先生が「50mロープ降ろしましょうか?」と、むちゃぶりをするので丁重にお断りした。

登りは全てチムニー登り。立坑幅は70~80cmくらいなので、ちょうど突っ張るのにはいい加減だ。ただ、ゴツゴツした岩肌に背中を押し付けて登ったので、脱出時にはやや揉み返しに似ただるさがあった。

初めは見学を決め込んでいたH氏もjyunntarou先生の後押し?により、ロッコペリ同様に地底探検を楽しんだ。

無事に地底より生還の記念撮影。jyunntarou先生は先週も潜っているので、色々とバックアップを行ってくれた。

通常だと帰路は短く感じるものだが、装備が濡れているせいもあってかとても長く感じた。途中のH氏からの暖かいカフェと甘いものの差し入れは、本当にありがたかった。

最後は、ロッコペリの手がデカいだの分厚いだのといじられながら、jyunntarou先生恒例のタッチで〆ることに。

合計距離: 8.22 km
最高点の標高: 375 m
最低点の標高: 155 m
累積標高(上り): 1807 m
累積標高(下り): -1804 m
総所要時間: 06:00:14
Download file: 20210613_bonten.gpx

コメント