梵天滝と地底探検

梵天滝と地底探検

梵天滝に咲くササユリと地底探検

~昨年と同じ時期に同じことをやってるが、今年は冒険マックスで楽しんだ~

2022年6月12日

昨年に引き続き、jyunntarou先生(以降J先生)から「今年も梵天滝にササユリ見に行きませんか?」とのお誘いに、2つ返事でOKしたロッコペリ。「それと、今年は課題の立坑に50mロープいっぱいまで潜りましょう」との提案には、言い出しっぺではあるが「奈落の底へ50mも潜れるのか?」と、不安を押し殺しての承諾だった。

結果としては、リアル川口探検隊の状態で、大人の大冒険が楽しめた。それに、未知だった場所の探索もでき、それなりに成果のある山行だった。

J先生の登山技術と度胸には、遠く足元にも及ばないが互いに信頼しあっての冒険は、単独ではできないことが出来てしまう醍醐味があった。


日曜日の早朝、いつもなら三宮駅から谷上駅に向かう列車はガラガラなのに、今日は通勤電車なみに込んでいる。こんなことは初めてだ。谷上駅に着くと、有馬に向かうのではなく一斉に谷上駅の改札を抜けて行くではないか。駅前はすでに、大行列が遠くまで出来ており、大型バスが数台ピストン輸送している。

対照的に111系統の衝原湖行きバスは、いつものように乗客は数名と寂しい。大型バスの案内をみると「宮里藍 サントリーレディースオープン」とある。どうやら六甲国際ゴルフ倶楽部でトーナメントが行われるようだ。こんなに待つなら、この111系統のバスにのっていけばいいのにと思う。

谷上駅から25分、丹生神社前で下車し待ち合わせ場所に向かう。約束の9時には丁度くらいに付きそうだ。空は晴れているが、空気はひんやりと冷たい。シャワクラにはちょっと厳しいかも。

J先生もすぐにこられ、軽く打ち合わせのあと山行開始となる。入り口のいつもの地蔵様には、無事に帰って来られるようお願いをしておいた。

ハイキングコースにもなっている帝釈鉱山跡を目指し、太陽と緑の道を進んで行く。途中、ルーチンワークとなっているコナラの木は、昨年キクイムシにやられていたので枯死したかに思えたが、今年も元気に枝を伸ばしていた。

鉱山跡を示す分岐を過ぎれば、梵天滝までは手前のズリを注意して斜上すればすぐだ。ズリからは梵天滝が見えている。

梵天滝の1段目に到着。梵天滝は3段の構成。J先生が「今日は2人だし、③の直登ルートのぼってみないか?」と、言うので2つ返事でOKを返す。③はさすがにトップロープしか方法がないので、J先生がノーマルルート①から支点構築に向かう。

支点確保のあと懸垂下降で下るJ先生。直登ルートは、苔でヌルヌルなので懸垂下降でも緊張するそうだ。その上、滝身にはスタンスが全く無いスラブときている。

すぐに登り返すJ先生、早速又裂きの刑に処されている。右に左にと、ぬめりの中に弱点を見つけスタンスを求めるが、トップロープ&アッセンダーとはいえ見ている方がハラハラする。上部で一旦詰まるが、たわしも頻繁に使ってのクリアだった。

本日は、滑らない靴として有名なハイパーVを投入。ただし、事前の情報通り、苔ぬめりには全く歯が立たたず、フェルト底にはやはり勝てない。しかし、タワシで苔を磨くことで見事にフリクションが復活する。

ルート③クリアのあとは、懸垂下降でスタート地点に降り、ルート②をフリーで登ってみる。

フリーで登るも、結局スラブのぬめりに敗退。トップロープにてクリアする始末だった。うーむ、絶対の信頼を置いているワラジがいいのか、もう少し癖をつかむまでハイパーVで行くのか・・この夏は悩みどころだ。

梵天滝2段目は、J先生が取付きを磨いてくれている間に、ロッコペリが支点の確保のため滝横を急登する。去年はすんなり支点構築できたが、今年はなんだか上の様子が違って、支点になる木に到達するのが滅茶苦茶難しかった。おかげで、かなり時間が掛かってしまいJ先生には迷惑をかけてしまった。

2段目は、取付きをクリア出来れば上部までは階段状で、そんなに難しくはない。ただし、滝口のベロのような大スラブは慎重にクリアしたい。最も緊張を強いられる地点だ。

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