大月地獄谷を再訪

「A-7」そばにあるF4。ここにはロープがあったとの記録があるが、今は撤去されて無い。左岸を高巻くがこれが結構厳しいルート取りとなっている。初めて来たときはかなり緊張したが、今回は先がどうなっているか分かっているだけに、落ち着いて登っていける。

さすがのKumaさんも、ズルズルの斜面に手こずりスリルを味わった様子。巻き道は堰堤に向かって降りず、左岸ルンゼめがけてトラバース気味に下り、そのあとルンゼを下る方が安全だ。堰堤内はきれいな砂州が広がっている。今までの激闘がうそのような光景だ。右岸の尾根を登れば旧ロープウェイ駅にでる。

砂州の先は、チョックストーンに掛かる倒木を利用して越えていく。この倒木がないと結構難儀すると思う場所だ。その先の堰堤は左岸のグズグズの壁を登っていく。

この古い堰堤も土砂で埋まっているので楽に下っていける。

進んですぐの「A-8」の看板のある二俣を左俣方向、オリエンタル谷と呼ばれる方へ入っていく。右俣はたくさんの谷止めと藪地獄をへて、みよし観音につめ上がる。オリエンタル谷は浅いので明るかったり、小さな岩場があったりと変化を楽しみながら進んでいける。

小さな堰堤や谷止めがあるのはご愛敬。本谷に比べれば気軽なものだ。

オリエンタル谷の右岸を、どこから登っても道に出るのは分かっているので適当に進む。ちょうどピンクテープがあったので踏み跡をたどって谷を脱出する。Kumaさんの右手から登ってきた。この先はロープウェイの天狗岩駅。

ガーデンテラスに向かう前に、天狗岩に寄っておく。谷と違って暑さは厳しい。

バブル期の建物がどんどん取り壊されて、元の山に戻ろうとしている。DWを歩くといつも感心させられるネコバスの造形。少しくたびれてきたようにも見える。

冬ならみよし観音の足元に出てくるが、脱出口はまずたどり着けそうもない深い藪に沈んでいる。

非常事態宣言解除にともない、ガーデンテラスもこの賑わい。昼をとっくに過ぎているのに座る場所がない。仕方ないので壁際に座って昼食を摂った。

なんの云われもないのに、これで厄を祓うって・・なんでもありだな。まさに鰯の頭も信心からだ。バリエーションルートを楽しむ人にとって、こんなものが上から降って来るなんて考えただけでも恐ろしい。

余談になるが、掬星台の東の展望デッキに寒波の影響で水たまりが凍ったことがある。それを割って「かわらけ投げ」のように、飛ばす輩たちがいたので大声で注意した。ロッコペリはその時、山寺尾根を上り、あと少しで掬星台というところで飛んでくる氷片に当たる所だったのだ。

いずれ「下には登山道があります。ものを投げないように」との看板が要るようになるのだろうか。

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