雨の杣谷道

杣谷道で雨中の生物観察を行う

~雨や霧の中でしか出会えない特別な風景に魅了される~

2021年3月28日

暦の上では「啓蟄」はとっくに過ぎているが、昆虫の出番はこれからが本番。先日の薬大尾根散策のおりに、蜘蛛の巣や毛虫を見かけたのでいよいよといった感じ。

ロッコペリは雨の日の登山も好きだ。さすがにバリエーションルートへは行くことはないが、一般の登山道でもその表情をがらりと変えるからだ。

しっとりと雨露に濡れる木々や、小さな森の番人たちを観察すると、あっという間に時間が過ぎてしまう。ピークを踏むとか、未踏のエリアの探索といった緊張も不要、黙々とシャッターを切る行為が瞑想にも似た境地に連れて行ってくれる。

今回はOLYMPUS TG-6のマクロ撮影の準備として、一脚とLEDライトガイドを用意した。前回も書いたが全天候型のタフカメラにも関わらず、超マクロ撮影がこなせる素晴らしい機種だ。撮影方法については、後日別にブログをあげたいと思う。


護国神社を過ぎローソンの手前、杣谷川の橋の上からしだれ桜を見る。ここの桜は毎年楽しみ。右下の水流は貧乏川からのもの。

美野丘小学校の桜はほぼ満開。ちらほら散り始めているので、入学式まではもたないか・・。ここの坂は地味にきつい、その上カッパを着ているので蒸暑くてたまらない。

杣谷道登山口入ってすぐ。慌てて撮ったので手振れしているが、ゴミではない。「仙人」と呼ばれている老人が寝ていた。

長い付き合いがあるので、大丈夫かと声をかけると「今しがた下山したので休憩しているだけ」だそうだ。雨も降っているので、公園下の東屋で寝ればいいのにと勧めるもココがいいようだ。そのうちに、餌待ちの猫が「ニャー」と鳴きながら近づいてきた。

積もる話もあるので、多岐に渡り情報交換を行った。仙人さんは終始寝転がったまま。ロッコペリとしては、以前から伝えたかったことはしっかりと言えたので満足。彼がどう感じたかは知らない。

杣谷堰堤越えたところのコンクリの塊は、ひらひらと降り注ぐ桜の花びらでコーティングされていた。

早速生物観察。樹皮の隙間にヤスデ発見。1体節に2本の脚。ムカデは1本。街では不快害虫だが、山では森の掃除人。森の環境保全の一役を担う。触ると臭気は強烈。ピント調整は、深度合成を駆使する。

すぐそばに「ギンメッキゴミグモ」の幼生が頑張って造網していた。体長は4mmほどと、とてもかわいい。この蜘蛛は待機時に上を向くのでわかりやすい。

※蜘蛛の撮影はとても根気がいる。風で網が揺れるし、レンズが近づくだけでサッと逃げてしまう。風が収まるのを待ち、センターポジションに戻るのを待つを繰り返す。

とても小さな花とつぼみ。横向きなのに水滴をまとっている。その横にはハート型に丸まる新芽があった。

雨に濡れる苔は格好の被写体になる。アングルや被写体深度を変えたり、マクロで撮ったりと色々楽しめる。これが霧だともっと面白くなるからやめられない。

正面は岩ケ谷東尾根、杣谷川が大きく湾曲する地点。山桜もそろそろ終わりか、ここも桜吹雪になっている。

チョックストーン滝手前の河原に降りてみる。ここはキブシ(木五倍子)がたわわに咲いている場所。花言葉は「待ち合わせ」「出会い」・・雨の中、待っててくれてありがとう。風に揺れるキブシも撮りにくい。

チョックストーン滝は思ったほど水量は多くなかった。雨脚が強くなってきたので、例によって作画を楽しんでみる。イワタバコの葉はまだ見られなかったが、左岸の日陰では初夏になると見ごろを迎える。

そろそろお昼、今日は何も食べ物を持ってきていない。それに思ったほど生物もいないので、今日はこの辺で山を降りることにする。

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