しいたけ原木栽培のお手伝い
~VillaS/ヴィラエッセの森、創生への取り組み~
2021年3月14日
今回は知人が所有する森の整備と、シイタケ栽培の榾木(ほだぎ)作りを手伝ってきた。榾木には昨年の秋に伐採し自然乾燥させたものを加工していく。
原木にはシイ・コナラ・ミズナラなど、いわゆるドングリの木が適している。本日の工程としては、①穴あけ②植菌③伏せこみまで、約200本の原木を処理する。
原木の運搬から穴あけ、排水路の整備等とにかく力仕事の連続で普段の山行とは違った筋肉を使うので違った意味で楽しい。来年の春の収穫を目指し、ひたすら作業に没頭した一日になった。
知人が”VillaS/ヴィラエッセの森”と名付け、山を買って地元の方々の協力を得ながら整備を続けている場所。緩やかな丘陵地で、扇形に広がる地形は小さなせせらぎもあり、開放的で素敵な空間に生まれ変わりつつある。
森を維持するためには間伐を行い、太陽の光を十分に取り込む必要がある。逆にシイタケ栽培では、木陰で適度に湿度と風通しがある場所が必要だ。この森はその両方を備えている。
薪ストーブ用薪はここで加工し、ウッドチップも同時に作っていく。江戸時代には炭焼きが行われていたそうで、その炭焼き跡も残っている。
丘陵地の奥の高台。間伐と整地を行ったこの空間に、みんなが集える「小屋」を造る予定。それまでに、ベンチも作らなきゃいけない。
足場を組み、原木にドリルで穴をあけていく。発電機の都合で、今日は2台の電気ドリルをフル稼働させる。穴をあけたらすぐに植菌と、流れ作業で進めていく。
植菌が終われば伏せこみの準備。バケツリレー方式で原木を降ろしていく。井桁状に積み上げ、ムシロと雨除けをかけて作業は終了。収穫は来年の今頃の季節、しっかりと育って欲しいと思う。
お昼は、去年植菌した榾木から生えているシイタケをもいでその場で頂くという贅沢。具だくさんのチマキと相まって、野趣あふれる食事となった。
近いうちに、ジビエ解体を教えて頂く予定。こちらも楽しみの一つだ。バリエーションルートの山行にはない新しい視点は、さらに山と深くかかわるきっかけになると期待したい。
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