水流があればいい渓相だろうにもったいない。雨の後にくるのもいいかもしれない。グイグイと高度を稼いでいく。
登っていくと、高さはさほどない堰堤があり右岸より巻いていく。振り返るとなかなかの急傾斜を登ってきたのが分かる。
登っていくと谷幅が広くなり明るい場所にでた。残り紅葉が一息つかせてくれる。無風で暖かいので、ここいらで昼食にしようかとも思ったが、我慢して先に進んでいく。
続く堰堤は、左岸から巻こうと思ったが右岸に関電巡視路があるようなのでそちらから巻いた。
その後は小さな谷止めをいくつか越えながら、ザレた斜面をよじ登る展開。
右手より、ハイカーの声と姿が見えるようになったあたりで虹の駅下のう回路に出会う。さらに浅い谷筋を登り詰めていく。
落ち葉で滑りやすい急斜面を四つ這いで登っていく。U字溝を登った先が虹の駅の西側になる。すでにバンガロー村があった辺りを通過するハイカーの視線が刺さっている。
四つ這いでもなかなか進まない。ユニットバスの屋根のような物や、風呂の入口のアルミドアの残骸を横目に、先に見えるフェンスを目指してもうひと頑張りする。
登りついた先は、廃墟エリアだった。この先のバリケードの先は虹の駅西の旧千万弗展望台のエリア。
こんな光景が待っていたなんて、廃墟好きにはたまらない。ピストンをやめて周辺探索に予定を変更する。すぐ上の二段目にはユニットバスが見えている。
二段目には、ユニットバスの裏手から通路伝いに上がってきた。倒壊した建物の下には、冷蔵庫とそのコンプレッサーが確認できた。
三段目を見上げると、「バルボリン」カラーのタオルケットのようなものがぶら下がっているのが見える。
二段目をそのまま虹の駅方向に進むと、階段があったので一旦下ってみる。
飛び出したところは、案内看板のあるところ。この廃墟群は、摩耶花壇から千万弗展望台までの間にあったお店達なんだろう。どんな店が並んでいたのか気になってしまう。
再び階段を上り返し、三段目の進路を探すと木陰の中に朽ちた木製階段が見えた。
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