薬大尾根

最近愛用のOLYMPUS TG-6カメラ。全天候型に加え、顕微鏡モードや深度合成などマクロ撮影に強いカメラなのでついつい被写体を探してしまう。

ガスで結露した巣から水滴をきれいに掃除する蜘蛛や、垂れ下がる水滴に写る風景などいろいろと遊んでみた。小さい被写体は風が吹くと撮影が困難だが、これも楽しみと割り切った。次回は一脚を持ってこよう。

リス君のいない火の用心看板を見上げる。再び振り出した雨のなか打越山山頂に到着。ここでもきれいに石が並べられている。休憩にはよさそうだが、ここまでにするのは本当に大変だったと思う。

打越山を後にし、下ってすぐの八幡谷への分岐で雨脚がさらに強くなり大雨になってきた。さすがに折り畳み傘では間に合わないので大きな木の下で雨避けをすることにした。

ここで遊び心がでてしまい、ある界隈ではオーブと呼ばれるものを撮ってみた。大したテクニックではないが、桜吹雪や雪が降るときなどの撮影技法の一つだ。

他にも赤や緑やいろんな色で写っているものもあるが割愛する。分光されているので当たり前なんだが、違った目でみると大騒ぎになるんだろう。正直、ロッコペリはそっち方面に関心はない。

遊んでいるうちに雨も弱くなったので、七兵衛山を回り込んでこの分岐から八幡谷へ下っていく。

先ほどの雨で、樹皮から小便のような水が滴っていた。泡立っていて、それっぽくて面白い。下る登山道は泥の川と化し、しばらくは歩きにくい状態が続いた。

途中の倒木もうまい具合に登山道を避けオブジェのようになっていた。平仮名の「し」の字をした樹があったりと、なかなかたのしい。ここでも倒木を利用してベンチが設けられていた。この熱量に感心する。

進んで八幡谷の源頭部を横切る。いずれ遡行をやってみたい谷なので、しっかりと様子と観察する。

私設だとは思うが、やたらと立派な案内板があった。誰かのいたずらか、90度方向が違うので戻しておいた。ご丁寧にステンレス製のバインダーでガッチリ固定してある。樹の成長とともに緩められるのだろうか?そんなどうでもいいことを心配してしまう。

私設看板の先、地図に無い二俣を左に進む。左は緩く登り、右は緩く下っていく。椿の落花が道いっぱいに広がり、踏むのをためらってしまう。

七兵衛山からは快適な道が続く。特に先の二俣からは水平路を進むので、初心者でも楽しめそうだ。朽ちた道標の奥から丁字路に合流。ここでもベンチが作ってあった。

ここへきてこの道が、体力の無い方でも七兵衛山へ楽しみながら歩ける好ルートであることが分かった。

雨があがり空が明るくなってきた。枝に沢山の水滴があり、クリスタルをぶら下げたようにキラキラと美しかった。道はさらに快適になり、東灘から住吉方面が見渡せるようになった。

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