薬大尾根

逃げ遅れたのかシロヒトリの幼虫が大雨にじっと耐えていた。人間にとってなんでもない水滴も、小動物にとっては命取りになる。枯れ木に苔がびっしり生えていて、花よりも興味をそそられる。

新緑のモミジには小さな赤紫のつぼみがあった。花見と言えば梅や桜を思い浮かべるが、ロッコペリはひっそりと咲くモミジの花のほうが好きだ。

なにやらごちゃっとした分岐に来たが、薬大尾根からのルートが合流する地点のようだ。金鳥山に向かって緩い坂を下っていく。

途中、金鳥山への案内看板はなかったがピークを巻くように道がついていたので見当をつけて脇道に入ると、これまた立派な山頂表示があった。ロッコペリは全く足が向かなかった山域だが、地元の皆さんに守られているという事がよくわかる。

金鳥山からはさらにのんびりと、ちらほら咲き始めた桜を見ながら下っていく。

ただ残念なのが、40cm近い段差の階段がかなり歩きにくい。下りではもろに膝への負担となる。敷設当初はよかったのだろうが、これだけ浸食されればもはや階段とは言えない。階段わきに、自然と側道が出来ているのもうなづける。

保久良神社で本日の山行は終わり。新たに12干支の石像が参道に設置されていた。どれもコミカルでかわいくできている。乗らないでくださいと注意書きがあるが、子供にはかわいそうだ。

保久良神社から岡本駅に向かう道端にも春の花が咲いていた。

花の種類は多くてなかなか覚えられないが「シャガ」は昨年覚えた。他のムラサキケマンとキランソウは知人に教えて頂いた。特に、キランソウは民家の石塀の隙間に小さく咲いていたので、マクロで撮影するがはっきり言って不審者に間違われそうだった。

雨の日はバリエーションルートは一休み。こんなじっくりハイクもいいものだな。

合計距離: 10.35 km
最高点の標高: 468 m
最低点の標高: 17 m
累積標高(上り): 1251 m
累積標高(下り): -1248 m
総所要時間: 05:32:17
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