新年恒例の清掃登山
~山への感謝、初詣をかねて~
2021年1月3日
今年は3年ぶりの寒波の到来で、山も冬本来の様相となっている。毎年三が日に行っている清掃登山、今年は積雪の残るなか、気持ちも新たに行うことができた。
ゴミは大きく分けて、不法投棄、ハイカーゴミ、観光ゴミの3つ。特に、ネコの餌やりの後にでる空き缶や、食品トレーの廃棄には目に余るものがある。
2年前の夏に、摩耶東谷の大規模な清掃を行ったがそのほとんどが猫缶の不法投棄だった。古いもので昭和の日付が印字されていたので、30年近く行われていることになる。
最近東谷へ行くことがあったが、再び大量の猫缶が不法投棄されつつある。さらに、エリアが広がり杣谷道登山口を登ってすぐの場所にも、猫缶の投棄が目立つようになってきていた。
ドライブウェイ(DW)に出てからのごみは、ハイカーが知らぬ間に落としたと思しきゴミと、ドライブで来た観光客のポイ捨てゴミがほとんど。特に年末年始の天上時から掬星台までの範囲のポイ捨ては、夜景を楽しむために来た方たちのものがほとんどと思われる。
ボランティアでの清掃登山ではあるが、一向に改善されないゴミとのいたちごっこには正直空しく感じることもある。しかし、きれいになった山を見ると気持ちのいいのも事実、究極の自己満足という事で落ち着いている。
摩耶東谷に集中している猫缶の不法投棄については、状況証拠は出そろいほぼ犯人(摩耶山界隈では結構有名人)を特定している。後は不法投棄の現場を確認できれば、注意をするつもりだ。
明けましておめでとうございます。本年もよい山行ができますように。
杣谷道登山口に到着。トングやごみ袋を準備する。毎年思うのだが、下の方で集めたゴミをぶら下げて掬星台まで登っていくのは結構しんどい。この辺りの自治体に協力していただき、下山時にゴミが出せればずいぶん助かるのにと思う。
この先、杣谷堰堤までの100mほどの間に、猫缶で袋がいっぱいになる。ご丁寧に缶のラベルをはがしての投棄、だがイナバの猫缶という事は判明している。
摩耶東谷を徒渉して杣谷道に入ると、途端にゴミは激減する。この先の杣谷峠までは、うっかり落としてしまったハイカーゴミを拾う程度になる。コロナ禍のマスクゴミはご愛敬。
渇水期のため杣谷の滝もちょろちょろ。足元の雪の吹き溜まりには、マムシグサのオレンジ色が映えていた。
途中「勧進滝」へ寄って見る。それほどの寒波ではないせいか、滝も少し凍っている程度。来週の寒波到来で、ここも見事な氷瀑が見られるだろう。杣谷道を歩いていても、真っ白なその滝身は結構目につくのでご存じの方も多い。
杣谷道の巨人、パックマンも雪景色。雪景色にゴミ袋は似合わないか。
杣谷峠も結構積もったよう。冬季はトイレが凍結のため使用は禁止、仮設トイレが設置されている。
今年のDWは雪に覆われてゴミが目立たない。かわりにアニマルトラッキングを楽しめる。今日確認できたのは、イノシシ、野ネズミ、野ウサギ、ハシボソガラスのみ。もっとじっくり観察すれば沢山の足跡を見ることができると思う。
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