大月地獄谷を再訪

大月地獄谷へ再び

~六甲地獄めぐりの下見として、オリエンタル谷を経て五助山を下る~

2020年08月09日

知人のKumaさんが計画している、ロングトレイルの候補には大月地獄谷が含まれている。計画では、ここをどうクリアするかが成功の鍵となるようだ。大月地獄谷へは、登りで1回、下りでは赤滝谷からの1回しか行った事がない。今回、僭越ながら案内させて頂く運びとなった。

大月地獄谷からのエスケープにはオリエンタル谷、下山には迷いやすいとされる五助山ルートを選択。どちらも、ルートファインディングを楽しむためには好ルートで、勘所を鍛える意味でも面白かった。

ただ、五助山ルート最後のナイフリッジ手前の大崩落地点は、道幅も肩幅ほどしかなく両側は削げ落ちた軟地盤となっており、通過にかなり緊張を強いられた。


JR住吉駅から市バス38系統で「渦森橋」下車。運賃は210円。予定通りの9時に到着できた。バス停では、ボーイスカウトの子供たちが集合して賑やかだった。

一旦道路を渡り、元来た道を下るように進んでいく。さらに橋を渡り、その先の分岐を住吉霊園方向に進んでいく。

だらだらを坂を登っていくと、左手に巨大な荒神山第二堰堤が見えるヘアピンカーブに差し掛かる。大月地獄谷はその奥のフェンスの終端から取付いていく。

堰堤はダブルダムタイプ。左岸より踏み跡をだどって巻いていく。その先、樹の根を足場にして慎重にトラバースしつつ下降していく。

堰堤内に下って左岸を進んですぐ、最初の谷止めがお目見えする。このまま右手から進む。

住吉霊園から谷に下る階段。どうやら左は排水用で右が歩行者用になっているようだ。いずれにせよ、わざわざ霊園からこの階段を下ってくる者はいないだろう。

序盤は渓相も穏やかで、順調に沢を遡行していける。こんなことなら沢装備をしてくるんだった。

入渓後、初めての堰堤(荒神山第三堰堤)は右岸より巻いていく。堰堤内は水が溜まっているので右岸の岸辺を進んでいく。ところどころ堆積した泥で足を取られるので注意が必要。

続いて小さな谷止めを越えていく。この先、右岸にピンクテープなどがあるがそちらに行くととんでもない巻き道になる。

左岸を注意深く観察し「A-3」と書かれた日赤の救助用目印がある方へ進んでいく。赤テープは至る所にあり、何故か”FRAGILE”と書かれたテープが汚らしく巻かれている。その先が荒神山第四堰堤だが上流側は穏やかに下っていける。決して右岸を巻かないようにしたい。

崩れかけの石積みを越えていく。手前は広河原、キャンプにはいいかもしれない。

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