六甲山蒸留所と摩耶東谷

全山縦走時には最後の難関になる階段、辛かったのを思い出す。今日は時間があるので、かねてから気になっていたサウルスロードを迂回していく。

結果として、等高線に沿ってほぼ水平に道がついているので非常に歩きやすく楽だが、その分距離と時間はかかる。

途中、完全に倒木が道をふさいでいたので、東谷整備用に持ってきていた手鋸で整理をする。くぐれずまたぎにくい厄介な倒木だった。足がもう10cm長ければ問題ないのだが。

この崩落地点を抜ければ、住宅地まですぐの地点。現在は、通行者が多くなったせいがしっかりと踏み固められていた。住宅地を過ぎるとHOMEと書かれた案内板がある。ドライブウェイはすぐ先だ。

六甲サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)を過ぎ、派出所の手前を曲がれば六甲山蒸留所はすぐだ。途中の紅葉もグラデーションが見事だった。

ゆるい坂道をのぼると、一番奥に小さな六甲山蒸留所はある。7月に操業したとあってまだ真新しい。入り口では、所長兼案内の方が出迎えてくれた。エントランスも小さく可愛い。

受付を済まし見学費用を払うと、お酒飲める人は”YES”カードと、ヘッドキャップとシューズカバーが渡される。テーブルには、大麦から蒸留が進む段階のウィスキーがサンプル展示してある。

エントランスからガラス越しに蒸留器が見えている。いよいよツアーの始まりだ。ただし装置周辺の写真撮影は禁止となっている。

三階の熟成室は撮影OK。シェリー酒で使われていた樽や、ワイルドターキーで使われていた樽など、色々な味が楽しめるように工夫がしてある。

普段は閉じている扉を開けてくれた先には、遠く摩耶山が見えているロケーションだった。

最後は、お待ちかねのテイスティング。

左ピート無し、右ピート有り。ピートは慣れると旨いけど、若いころはは正露丸に感じたものだ。醸造に使う六甲の水で、ウィスキーを希釈しながら味や香りの変化をみる。実験みたいでなかなか楽しい!

見学者の中には、通ぶって水の硬度がどうとか、原酒の原産地はどうだとか、これみよがしな質問したあげく、テイスティングのウィスキーもひとナメしただけで残す嫌味な奴もいたが、ガイドさんは嫌な顔せず、冷静かつ丁寧に対応されていた。負けずに頑張って欲しいものだ。

見学は30分、楽しい時間はあっという間に終わってしまう。お土産に1本と値札を見たら8,000円と強気の設定、初物好きならいざしらずロッコペリにはさすがに手が出ない。

「飲んだら乗れ!」がロッコペリのモットー。空きっ腹に2ショットで、胃袋が温かい。迷わず六甲ケーブルで下山する。ケーブルはほぼ満員、にぎやかさが六甲にも戻ってきた感じだ。

待合室には六甲ケーブルの変遷が、可愛い手書きの絵として展示されている。是非一読されることをお勧めする。ロッコペリも調べたことがあるので、親近感を持って拝見した。

我々はバスに乗らず阪急六甲まで徒歩にて下山。のんびりとした一日を過ごすことが出来た。

六甲山蒸留所

六甲山蒸溜所

神戸市灘区六甲山町南六甲1034-229
TEL:078-894-2225 google map

【一般見学】

入場料 1名 1,500円

開催日 毎週日曜日

  1. 10時~10時30分
  2. 11時~11時30分
  3. 14時~14時30分
  4. 15時~15時30分

※毎回10名様までのご入場となります。

ネット予約はこちら

見学のご予約や商品に関するお問い合わせは、ウェブサイトまたは、
予約専用の電話番号078-894-2221にて承っております。

※六甲山蒸留所HPより転載

合計距離: 8.96 km
最高点の標高: 794 m
最低点の標高: 172 m
累積標高(上り): 898 m
累積標高(下り): -340 m
総所要時間: 06:21:45
Download file: 20211114_摩耶東谷.gpx

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