一ヶ谷 変化に富んだ遡行が楽しめる

駅を後にし、次の谷止めは右手より巻いていく。

谷止めを過ぎると、台風の影響か倒木が行く手をふさぐ面倒くさい展開。枯れ木なので、バキバキ折りながら進路を開いていく。

ちょっと高めの谷止めは、よく見ると右岸にしっかりしたロープが下がっているので遠慮なく使わせて頂く。ネットでの情報はすくないが、一ヶ谷はそれなりに訪れる人が多いということが分かる。

水はほとんど伏流し藪こぎの様相を呈してくるが、まだまだ河原の散策といった感じで進んでいける。架線そばの堰堤は右からゆるく巻いていく。

堰堤を巻くとすぐにアーチをくぐり、乾いた川床を遡行していく。振り返って堰堤方向を撮影。

すぐに、登りのケーブルカーが通り過ぎる。20分間隔の運行なのに、ひっきりなしに行き来しているように感じてしまうのは、私の歩く速度が遅いからに他ならない。この先も、高架を縫うように遡行が続く。

冷静に見て、こんな山の中にこれだけの建造物を作ってしまう人間の知恵と技術には感心してしまう。さぞや難工事だったと思う。

4連の谷止めを適当に越えていく。谷止めは、これが最後だったと思う。

谷止めの先は、右岸だけに鉄のかごに石が詰まった構造物がお目見えする。

そのかごのすぐ上をケーブルカーが通過していくので、これは斜面の補強なんだろうか?それにしては、頼りない気もするが・・鉄枠が錆びてしまったらどうなるのだろうか。

今回のルートでは、最後の高架となる部分をくぐっていく。

高架の基礎部分に滝があるが、もう水は無いのでただの岩登りとなる。楽そうに見えて意外にスタンスとホールドがなく、開脚チムニー登りでクリアする。

写真では分かりにくいが、かなりコンクリが老朽化しているように見えてしまうのは気のせいだろうか。こんな上を重量物が毎日通っているのは考え物だ。

何度も言うが、定期的にコンクリ専門家の診断を受けていることを願いたい。ネットに、コンクリートの強さについて面白いものがあったので参考までに載せておく。

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