ハチノス大滝の氷瀑

圧巻のハチノス大滝氷瀑

~白くかがやく大自然の芸術~

2021年1月10日

三年ぶりの寒気団が、週末まで持ちこたえてくれた。

おかげで六甲全域において氷瀑が見ごろとなっているはず。当初、有馬の七曲滝界隈も検討したが、3年前に巻き道でとても不愉快な思い(我さきの小競り合い)をしたので徐外することにした。四十八滝をじっくり楽しむなら、やはり平日に限る。

という事で期待を込めてハチノス大滝へ。バリエーションルートでアクセスの不便さから、おそらくノーマークのハチノス大滝。今年は、氷瀑になっているだろうとの読みは見事に的中した。

凍結した小滝の先に広がるハチノス大滝の氷瀑は圧巻。滝身は太陽に照らされて、真っ白にキラキラと光り輝いている。訪れる人もなく、大自然の芸術を静かに心ゆくまで楽しめた。

反面、太陽に照らされるため氷瀑の寿命も短い。滞在している小一時間に一部は解けて崩落、こぶし大の破片が降り注ぎ、あわや大怪我になるところだった。もし、滝のそばで休憩するならヘルメットをかぶっていた方が良いだろう。


天気は上々の山行日和。寒気団の影響もあって、信号待ちしているだけで寒さがこたえる。

ハチノス谷へ向かう途中の六甲川も、ご覧の通り一部凍っていた。

本日の安全山行の祈願をし、杣谷道登山口に到着した。目指すハチノス谷が見えている。

今日は遡行が目的ではないので、杣谷川を徒渉した先にあるバリケードから侵入していく。バリケードの先15mほどで左の踏み跡に進んでいく。

尾根端を回り込むように進むと、長峰霊園への送水橋が見えてくる。ここから、スリット堰堤まで右岸ルートを進んでいく。

頭上では「コンコンコン・・」と、数羽のコゲラが採餌の真っ最中だった。

堰堤前は完全に氷結、氷の中の落ち葉がきれいだった。早速、チェーンスパイクを装着し進んでいく。

堰堤内は段差が高く、足の短いロッコペリは結構難儀する羽目に。単純に「手を濡らしたくないから」と、いうのもあるが・・。

今日の目的は氷瀑を見ることなので、巻ける滝はどんどん巻いていく。ハチース谷気象観測所裏を抜けさらに遡行を続ける。

進んですぐのナメは、ほぼ氷結している。チェーンスパイクの刃を効かせなが、らゆっくり登っていく。

続く小滝も濡れたくないので、流心をさけ右岸よりよじ登る。たった、1.5mほどだがチェーンスパイクを履いていると勝手が悪い。

左岸にトラロープがあるが、腐っていそうで信用ならない。

夏なら楽しい滝も、今日はしっかり巻いていく。ここの残置ロープは補助に使えばよい。

コメント

  1. 堤 晴雄 より:

    この日 大きな入り口のダムの所で
    すれ違いましたね。まさかロッコペリ
    さんだとは、全然わかりませんでした。 まともな挨拶しなくて、申し訳ございませんでした。大滝ちょっと
    溶けかかってたけど、感動しました!
    いろんな所 紹介してくださいね。
    尊敬してます。

    • rokkopelli より:

      はじめまして。
      まさか、あの時間に人が下って来るなんて想像もしませんでした。
      ましてやすべり止めも無しに、凍った堰堤前を器用に下って行かれたので、まあ挨拶どころではなかったと思います。
      逆に「やはり、ベテランは朝早く行動するんだなぁー」と感心していたところでした。
      まだまだ稚拙なサイトですが、今後ともよろしくお願いいたします。