ヌクトゲートロックと三枚岩

看板は北向きに立っているのに、なぜ南北を逆に書くのがわからない。道も適当で、混乱のもと。

P609に至る鉄塔ルート。ここからも新穂高の案内がある。

桜谷出合を渡渉して、生田川の右岸に渡る。渡った先を右折し進んでいく。

すぐにドラム缶でブロックされ、結局左岸へ徒渉し直す羽目に。こんなことなら、出合い手前から左岸を詰めれば良かったと些細な事にイラつく。

進んで大きな釜をもった滝がお目見えする。この右岸に目的の「ヌクトゲートロック」がある。

たしかに、節理が風化したような垂直に近い壁があった。先人が言っているように、ここがゲレンデであったとは今は想像できない。

一段目は8m程の高さか、ザックを下ろし更に奥までうろつくもどうにも登れそうにない。

諦めて、釜の縁を徒渉し対岸に渡る。廃墟のような建物を過ぎる時、ザックがいつもより重く感じた。「そっか、いつものフル装備に50mロープ分負荷が増えていたんだ」と、ここでようやく倦怠感の原因がわかった。

なんの事は無い、自分の筋力が衰えていただけの話だ。少し重めの歩荷に、体がついていっていないという体たらく。なさけない。

すぐにシェール道に合流し取付きポイントを探す。生田川の徒渉地点手前に薄い踏み跡があったので進んでみる。

生田川が大きく弯曲する中間地点に東より谷が現れた。恐らく、三枚岩のルンゼが集まる地点と判断。ゴツゴツした谷を進んでいく。

しばらく進むと谷が二俣に分かれる。明るい方の左俣にすすんでみる。

谷は荒れ気味だが、特に気になる藪も無く地味に登っていける。

高度的にそろそろ三枚岩に着いても良いころ。写真で見た、眼前に広がる開放的な風景を待ちわびて登っているのに、行く手は藪の様相。このままでは尾根にのってしまう。Goddam!なにか違う!

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