ヌクトゲートロックと三枚岩

先ほどのトラバース方向(バットレス)を見下ろしている。

一番楽そうなルートを選んではいるが、ルート取りによっては難易度が増しそう。時々、バコッっと剥がれる岩に肝を冷やす。誰もいないとは思うが、「ラーク!!」と叫び、剥がれた岩をリリースする。

10分ほどで、支点に戻って来た。1本終わった時点で3時前なので、今日はこれで撤収することにする。次回は、ここで一日遊んでみようと思う。

撤収準備をしていたら、いきなり真上でおっさんの大きなくしゃみが聞こえて、心臓が止まるかと思うくらいビビる。

尾根筋に登るとすぐに丁字路に出会う。南(右手)方向に進むと鉄塔ルート。北(左手)に進むとすぐにP609地点、ここから新穂高を目指すことにする。

先ほどのくしゃみの御仁はここから西尾根を下ったようだ。

東に進んで隣のピークにある岩。南東方向に、天上寺と掬星台のアンテナ塔が見えている。

そろそろ体力的にきつくなってきたし時間もおしてきた。このまま新穂高に登らず、手前のコルから谷筋を南東に下って行くことにした。

特に大きな滝も無く軽快に下って行けた。

北東からの谷と合流し、弱い水流際を進むと古びた堰堤に到着。左岸天端手前にしっかりと踏み跡があるので越えていく。

下って来たのは「徳川道のいわれ」がある案内板辺り。振り返り右手から下って来た。

急ぎ杣谷道を下って行く。日が長くなったとはいえ山間部は薄暗くなっている。ようやく長峰霊園が俯瞰できる位置まで降りてきた。

阪急六甲そばの八幡神社にも明かりが入り、いい雰囲気を醸し出していた。今日は、とにかく全身疲れた。下山後の銭湯はとても有りがたい。たっぷりの熱めのお湯に、クールダウンの水風呂の組み合わせは外せない。

帰り、Googleマップで確認すると、やはり一番左の第一ルンゼで遊んだようだ。鉄塔の基部辺りから行けばすべてを楽しめると思う。

三枚岩をたっぷり楽しむためには、摩耶ビューラインで体力を温存するのがよさそう。

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