青谷東第三尾根

青谷東第三尾根の探索

~本来の第三尾根の尾根端より石英脈(ペグマタイト)の探索を行う~

2021年5月9日

今回で石英脈(ペグマタイト)の探索を一区切りつけようと思い、以前から気になっていた地形図上での青谷東第三尾根の尾根端から取付くことにした。

尾根端から取付くことで、青谷水晶山エリアの全体像を把握することが出来たと思う。第三尾根自体はやせ尾根ほどではないが、両サイドが切れ落ちて注意が必要だ。

青谷東尾根の全体像を下図に示しておこう。ネットで言われる第三尾根の尾根端は第四尾根と呼んだ方が良いと考える。理由は第三尾根を下り、途中で水平路を通って隣の尾根に乗り替えているから。

実際の第三尾根を登ってみたが、尾根端から水平路まで標高差にして70mほど。序盤は急傾斜で軟地盤で登りづらく、尾根に乗ったと思ったらすぐに水平路に出てしまう。よっぽどでない限り今後は通らないだろう。

青谷東尾根一覧表

市バス「神戸高校前」で下車、ダラダラと坂道を登っていく。センターでくっきり分かれた影が面白い。グランドでは女子がサッカーの練習を行っていた。

摩耶霊園の階段を上がった先に、土砂で入り口をふさがれた防空壕の跡があった。今まで全く気が付かなかったのは不覚、のぞくと生活の跡があった。

老人の先行者がいるので、少し距離を置いて進んで行く。徒渉後老人は上野道へ、ロッコペリは観音寺谷へ進んで行く。

堰堤そばの手すりに、オオゾウムシかと思ったらマダラアシゾウムシがいた。この重厚なフォルムがなんともいい感じ。

その先の河原で、ウリボウよりは大きいイノシシ3頭、母親1頭が採餌中だった。ふと先を見ると父親と思しきイノシシが、こちらも一心不乱に採餌中だった。

万一を考え、足元に転がっていた頑丈な丸太を用意する。試しに堰堤の金属柵を叩いて脅してみるが、全く動じる気配はない。以前から思っているが、熊鈴もイノシシ除けには成らず、本当は耳が悪いのかかもしれない。

食事が済むのを待つ時間もないので、丸太をぶん回しながら足早に接近すると、ようやく家族のいる河原に下っていってくれた。向かってきたら、野球のバッターよろしく鼻先を狙う予定だった。

楽生公園を抜け、観音寺第二堰堤を左岸より越えていく。堰堤内に下った最初の滝は、先日来の雨で滝になっていた。苔も生え冬季とは難易度が変わっていた。

進んですぐの二俣、ここが地形図上の第三尾根の尾根端だ。ここも、苔で滑りやすいが特に問題なく登っていける。左俣右俣の様子は以前のブログに書いている。

尾根端の手前、苔の壁にとても珍しい脱皮直後のオオミズアオに出会えた。「月の妖精」との異名通り、とてもきれいな蛾だ。羽が開くともっとゴージャスになる。

尾根に取付いてすぐ、いきなりの急登の先はもろい岩塊が立ちふさがる。地盤がゆるく堆積物も多いので、直登をさけ左手から巻いていく。ズルズルの斜面に緊張する。結果は途中の岩塊を除けば、芋虫・毛虫を体中に付けてまで登るルートではなかった

第三尾根から関電巡視路(水平路)に入り、懸垂下降の準備に入る。今回は2本ロープを用意した。これから、気になる場所を色々と調べていく。

今回の収穫。これ以外にも大小さまざまな水晶が採れた。天川村で産出する水晶をイメージしていたが、六甲山系ではこれが限界と思う。なにせ、ど素人の鉱物採集ではガマが見つけられないのである。

思う存分遊んだので、すっかり日が傾いてきた。第三尾根から第四尾根へ水平路を歩き、前回同様あじさい園に下る。楽生公園にイノシシの姿はなかった。

街に降りる前に、芋虫・毛虫がついていないか、五鬼城公園で徹底的に確認する。芋虫つけてスーパーに行くわけにはいかない。

合計距離: 2.17 km
最高点の標高: 341 m
最低点の標高: 102 m
累積標高(上り): 399 m
累積標高(下り): -360 m
総所要時間: 06:32:01
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