観音寺谷をつめる

観音寺谷

~未踏の谷を虹の駅につめあがる~

2020年12月6日 晴れ

神戸高校の東を流れる観音寺谷川。観音寺谷は、摩耶ビューラインの虹の駅から峠の茶屋跡を経て、青谷東第二尾根までのぐるりを源頭部とする複雑に広がる谷だ。

上野道を利用するときに、眼下に見え隠れする特徴的な広大な谷なので以前より気になっていた。そんなわけで、今回は未踏のこのエリアを探索対象に選んでみた。

観音寺谷は、下流から遡行すると数えきれないほどの分岐があり、ルートファインディングの練習にはもってこいに思える。逆に尾根を下るのも同様にルートファインディングが楽しめそうだ。

ただブログの最後のほどんどが、廃墟の案内になるのであらかじめご容赦願いたい。


週末に突如逝ってしまったPCを蘇生さすべく、未練がましく朝からあれこれやっていたらかなり出遅れてしまった。なので、阪急六甲からは神戸高校までバスを使うという体たらく、探索日和なのに情けない。

バス停からダラダラと坂を上り、ひと汗かいたのでここで上着を脱ぐ。立派な案内板が最近は増えつつあるが、個人的には耐久性は貧弱だが白ペンキで書かれたものの方が好きだ。この間に、親子連れと初老の男性に追い抜かれた。

この辺りを根城にしているイノシシの、明快な踏み跡を見ながら観音寺堰堤を越える。その先、橋を渡って階段を上がりそのまま上流に向かう。すぐ先に堰堤が見えている。

古い案内看板があった。地図はかなりアバウト。わざわざ「水くみ場」とあるので、ついでに見ていこう。

先の案内看板では、「立入禁止箇所」と表記されている緑色で書かれた堰堤だが普通の堆積地だ。堰堤には何の表記もないのでこの先から谷へ降りてみる。

右岸には、門柱のような遺構が残されていた。さて、水くみ場はどこなんだろうか?

進んですぐ、小滝が現れるがここが水くみ場なんだろうか。単管パイプが転がっているがこれは取水用ではなさそう。このまま右岸の露岩を登っていく。

結局水くみ場はわからず仕舞いで、すぐに次の堰堤がやってくる。右手には「楽生公園」の門が見えている。

ブログ界隈で有名な楽生公園の入り口。石灯籠がいい味出してる。

園内には「たいそうひろば」や「まや五鬼城山」の標柱、その奥に鳥居があったり右岸には石仏が祀ってあったりと、カオスの様相を呈している。そのさきには「まやの家」なるものが見えている。

そのまま「まやの家」裏の谷筋を通って、ゴミゴミした先の分岐を右俣に進む。正面の尾根は青谷東第三尾根になる。

右俣進んですぐの堰堤は、青谷東第三尾根に至る立派な道が右岸についている。これを利用して堰堤を巻いていく。

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