杣谷川遡行 変化に富んだ滝が連続する

改めて左俣を見てみると、すぐ先で終わっているのか明るくなっている。今後の探索が楽しみだ。

さて右俣にすすもう。すぐに大きなスラブ状の滝が目に入る。この滝は、水流がしっとりと岩肌を濡らしているので、氷瀑になると真っ白な塊に見えて面白い。滝の、右を登っていく。

続いての滝は、上部までは何とか登ったけど、それ以降スタンスが取れず詰まった。今日は無理せずに、右上の木の根にしがみつき体を引き上げる。

この滝は、見た目以上にスタンスも多くしっかりと登っていけた。

次の滝では、体の柔軟性がものをいう。両サイドに足を開脚して、突っ張りながら登っていくので、普段のストレッチの大切さを思い知る。股関節がつりそうになった。

傾斜が緩くなり歩きやすくなるも、ここにも台風の影響がでていた。くぐるには低いし、またぐには足が短くて届かない・・厄介です(笑)

笹がでてきたので、そろそろ源頭部が近いと思われる。この2mにも満たない滝はいかにも人工的な石組みに見えるがそうではなかった。ロッコペリはこんなどうでもいい事に、いちいち感心してしまう。

小さな分岐が続く。ここは左にすすむ。

ほぼ水流は無くなり、水流の痕跡を辿る展開となる。傾斜はもうスロープレベルで歩くのは楽になる。

先人たちの記録にも登場する、まるで「オニフスベ」のような円い岩がお目見えする。それにしても、なぜここだけに存在するのか周囲を観察しても理解が出来ない。不思議だ。

更にその先には、脈の浮いたような岩が転がっている。最初は植物の根っこかと思ったが、よく見ると鉱物の盛上ったものだった。恐らく、この脈部が硬く周りが風化してこのような形になったんだと勝手に解釈する。

右手は杣谷峠、左は木ノ袋谷北尾根ルートを経てアゴニー坂へ。この道は、何度か通ったことがあるので記憶が鮮明。ここがパックマン沢の源頭部になるが、これまでの渓相から実質杣谷川の源頭部でもいいと思う。

さて、源頭部からアゴニー坂へは5分のアルバイト。ハンバーガー岩を回り込み掬星台に向う。

流石に登山シーズン、たくさんのハイカーが休憩していた。掬星台の花たちも元気に咲いていて目を楽しませてくれる。今度は、パックマン沢を詰め木ノ袋谷の源頭部辺りを探索しようと考える。今回は、支沢の確認やクリアできなかった課題など、次回につながる発見が多く出来た山行だった。


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