杣谷川遡行 変化に富んだ滝が連続する

【杣谷川遡行 パックマン沢を詰める】2019.04.28

杣谷道登山口より、永峰堰堤、杣谷堰堤を越えて杣谷川を徒渉後、すぐの杣谷砂防ダムより入渓。

その先の堰堤(ダム)は次の4つ、摩耶砂防ダム(正副ダブル)、摩耶第二砂防ダム(正副ダブル)、摩耶第三砂防ダム、摩耶第四砂防ダム。

途中水量が細くなり、杣谷道と川の高さが同じくらいになるところから杣谷川に別れを告げ、パックマン沢に進む。

パックマン沢を詰め源頭部からは、木ノ袋谷北尾根にのりアゴニー坂へ至る。

カスケードバレーとも言われるこのルートは、杣谷川からパックマン沢までを含めると、大小30か所以上の滝を越えていく遡行が楽しめるルートだ。まさに、「Cascade:小滝,階段状に連続する滝」の谷(Valley)というわけだ。


初期の一型のワラジの欠点は、環が二対のため長時間の山行ではどうしてもかかとの部分がずれてしまう。試行錯誤した結果、三型ではかかと部分にもう一対の環を増やして、計三対にしたことでホールド性も向上。この改良のおかげで、一日中快適に過ごせた。

杣谷砂防ダムの少し上流から、杣谷川に下り遡行を開始しする。

ダム内の倒木に、見事なカービングを施されたものがあった。ところどころに穴が開いているので、おそらく昆虫の仕業とは思ったが、樹皮の下でこんなにも器用に食痕を残すなんて本当に驚き。この見事な食跡、ヤチダモノクロキクイムシというものの仕業。ヤチダモやアオダモに寄生し枯死させるとウィキペディアにはあった。

まずは連続する段滝を越えていく。初めは釜の右側から周り込み、後は流芯をねらって遡行していく。水がかなり冷たい。沢にはちょっと早かったかな・・。

続いての、3mほどの壁のような滝は右岸から巻いていく。

上部に取水パイプが見える7m程の滝は、直登出来ないので滝左側をこまかなスタンスを拾いながら登る。

登り切って落ち口から撮影。

長峰霊園への送水マス。黒パイプはもう役目を果たしていない様子なので、撤去をして欲しいところだ。

左岸すぐの所を、杣谷道が通っている。ちょうど摩耶砂防ダム前の徒渉地点があるところ。30mほどのナメをじゃぶじゃぶ進んでいたら、老夫婦のハイカーに「よくここを通るけど、沢を登っているのは初めてみた」と、声を掛けられた。どうやら、7mの滝横をよじ登っている所から見られていた。ちょっと、恥ずかしい💦

一旦杣谷道で正副の摩耶砂防ダムを髙巻き、道が水平になる地点から再び川に向って下って来た。

川の水が伏流する地点の先は、すぐに緩やかなナメ滝がまっている。もちろん、流芯をじゃぶじゃぶ進む。

左岸に大岩のある5mほどの滝に到着。先週深い釜にドボンしたので、今日は再挑戦しようと思ったが水が冷たいので諦める。右岸にトラロープの巻き道あり。

落ち口より、次回挑戦のルートを確認する。

先ほどの滝の上には瀞(とろ)がお目見え。小魚がたくさん泳いでいた。この下流は水流が伏流するので、よほどの大水で流されない限りこの辺りが生息限界か。

写真上辺、左岸の淵をへつる。水面下にバンド状の部分があるので足場にして通過する。

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