日柳川完全遡行　堰堤の少ない綺麗な谷

斜爆といっても、ナメを含めた結構な角度なのには違いはない。

斜爆をぬけ、その先のぽっかりと広がった明るい場所にはこんな大滝が隠れていた。私は「日柳大滝」と名付けたい。後から知ることになるが、この滝は12ｍ+6ｍ+7ｍほどの段滝になっている。クライムダウン出来るところまで登って見た。

これ以上は無理と思われた地点には、錆びたハーケンがあった。

ナッツやカムなど、セルフビレイ出来るものがないとどうにも登れそうもない。そのまま左岸にトラバースし落ち口に上がる。

山友さんも懸命にトラバースする。

二段目は、スタンスが多いが滑りやすいので丁寧に登ればクリアできる。

三段目はご覧のように、右はスラブ状でつかまる所がない。左の落ち葉の詰まった裂溝に、フットジャムをかけて登る。軽アイゼンでは、滑落の恐れがあるので、ロープを準備する。

山友さんは裂溝にアイゼンをかましながら、ロープに頼らず上手くクリアできた。流石に処理が上手い。

「日柳大滝」の先は、水流がかれ岩クズの詰まった谷を急登する。

岩クズの谷の先は、やや逆走気味の枯れ滝を登っていく。