摩耶東谷の整備

摩耶東谷へ整備山行

~人気上昇中の東谷ルートの安全確保を行いました~

2021年3月7日

最近ネットやSNSなどで人気が上昇中の摩耶東谷ルート。マイナールートからメジャールートになりつつある。経験者と行けば初心者でも秘境感を味わえるのが人気のようだ。

そのせいか、先日のブログにも書いたように過剰なマーキングが目立つようにもなってきた。その際に気になったのが、深谷第二堰堤下に巻き道用に作られたコンクリ階段の足場の悪さだ。

登りではさほど難儀を感じない階段だが、下りでは堆積した土砂と落ち葉のせいでその段差が分かりづらく、滑落や捻挫の危険性があった。

実際にここを訪れる高齢者のハイカーからは、ずいぶん前から危険が指摘されていた。

他にも、杣谷道最初の徒渉地点の先にある標柱も位置が悪く、杣谷道を間違えて摩耶東谷ルートへ迷い込む事例が跡をたたない。当日も2名のハイカーが迷い込まれていた。

標柱についてはtokiwatrekさんが移設のお願いを役所にしたのが1年以上も前。階段の整備も含めなかなかマイナールートは手が回せないようだ。余談になるが、渦ヶ森近くの髙羽道の崩落現場も、立入禁止看板を設置しただけでもうすぐ1年が経とうとしている。

そんなわけで、道すがらのチェックもかねてコンクリ階段の整備に出向いた。


本日は整備山行で摩耶東谷の深谷第二堰堤までなので、ゆっくりと余裕のある時間からスタートする。気温は低いが、日差しがあるので暑くなりそうな予感。

杣谷道登山口の階段上ってすぐ、先日の春一番の影響で派手な倒木がお目見え。予定外のことだったが道具は持ってきているので早速処理を行っていく。

切る順番を間違えると危険だが、最近の整備慣れで20分ほどで撤去することができた。作業中も多くのハイカーが通り過ぎたが、皆に感謝の言葉を頂く。完全ボランティアなのでかえって恐縮してしまう。

深谷堰堤手前の倒木を振り返り撮影。以前知人のHam0501さんが、とりあえず跨いで通れるように処理をしてくれた地点。それまでは、写真左の斜面に不安定な巻き道が出来ていた。

刃渡りの短い手鋸では、枯れているとはいえ松の芯は油分が多くかなり固い。約40分ほどかけ完全撤去する。もうこの時点で背中と腕の筋肉は悲鳴を上げている。コンクリ階段整備前なのに、すでに疲れた。

整備中、初老の男性2名が杣谷道と間違って迷い込まれたようで正しいルートを案内しておいた。やはり、最初の徒渉地点をそのまま真っすぐ東谷へ進んだようだ。

何とかスッキリと通れるようになった。

続く徒渉地点手前、道をふさぐ倒木と垂れ下がったツタを処理する。写真では分かりづらいが、谷側に巻き道が出来ている。雨の日などはズルっと滑りそうになる場所だ。ここはサッと片づけることが出来た。

小滝群を右岸より進んで行き、昔の参詣道の名残のある階段を登っていく。ここも土砂が堆積しているが、危ないほどではないのでそのままに進んで行く。

深谷第二堰堤前の「見返り滝」に到着。右岸から左岸に渡り、本日のメイン整備のコンクリ階段へ取付く。

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