見辛いが、ほぼ真上を見上げる形で撮影している。樹間からのぞく尾根が覆いかぶさってくるようで、緊張が増してくる。
浮石が多くなってきたので、慎重に登っていく。万一落石でもさせたら、木ノ袋谷へそのまま落ちてしまい、ケガでは済まないだろう。
斜度が更に増してくる。灌木に頼りながら高度を上げていく。左右はすっぱり切り落ちているので、巻き道はない。
この壁は、一見すると楽に登れそうだが、ハングしている岩が邪魔。さらにクライムダウンに失敗すると、かなり下まで滑落する事になるので、なかなか大胆になれない。岩への未熟さが露呈したことになる。結局、3回目の挑戦でこの岩はクリアできた。
次の壁は、落ち葉の積もった棚状のところを斜上していく。右手はたぶん切れ落ちていたと思うので、へばりつくように登った。
次の壁は、とてもじゃないけけど直登は無理そう。先に見える木にロープを投げ縄すれば何とかなるかも。
投げ縄でゴボウで登るにも、荷物があるので相当な腕力が必要。一旦、右手に進んで巻けないか調べるも、やはり切れ落ちて断念する。
左手に進むと、岩角(カンテ)と立木のすき間に何とかルートを見いだす。立木の向こうは落ち葉の詰まったルンゼ状態。すき間に、なんとか体をねじ込むもザック共々挟まってしまい、「痩せなきゃ・・」と後悔する。
進退窮まるも、なんとかもがいて脱出できた。「なんとかなるじゃん」と、今の体を肯定する自分が情けない。
なんとかよじ登ったものの、振り返るとはるか下まで斜面が続く。滑落して樹に引っかかればいいが・・・それでも、ダメージは相当だろうと緊張は続く。
進んで、今にも中折れして崩落しそうな岩のそばを登っていく。手前の樹の左手から、回り込むようにしてよじ登る。
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