逢山峡

鍋谷ノ滝から逢山峡ゴルジュまで

~この山域をくまなく知り尽くす知人のもと大人の水遊びを楽しむ~

2021年8月29日

7月25日に三ツ下谷へ一緒に行ったH氏から、逢山峡界隈の沢を案内していただけるとのことで連絡があった。なにせ裏六甲には疎いロッコペリ、二つ返事で参加することにした。中でも、この界隈を自分の庭のように知り尽くすO女子の同行もあり、充実した大人の水遊び存分に楽しむことができた。

沢と言えば忘れてはならないのが、吸血昆虫のアブ対策だ。ロッコペリはアブラケット(大)とメジェド様、H氏は白いアームカバーにオニヤンマ君とアブラケット(小)。そして、O女子は沢山のオニヤンマ君とアブラケット(小)でのいでたちとなった。

今回は、各アブ除けの実効性を確認するために虫よけは行っていない。

結論から言うと、アブラケットの圧勝!だった。一日を通してヤマトアブ7匹、シロアブ2匹を撃墜することが出来た。ロッコペリの、メジェド様効果は不確かだが背面への攻撃は一度も無かった。

残念ながら、白い衣装とオニヤンマ君のアブ除け効果は全く見られなかった。O女子などは、ザックの後にこれでもかと沢山ぶら下げていたが、関係なくアブに襲われていた。

アブの習性として「色形に関係なく、熱と二酸化炭素を同時に排出するもの」を吸血対象とすることだ。だから人間や動物以外にも、アイドリング中のバイクや車がアブに襲われるのもうなづける。そして、その習性からか燃え盛る火の中にも平気で飛び込んでいく、正に「飛んで火にいる夏の虫」となる。

ともあれ、朝から夕刻までの約8時間とたっぷりの沢遊びを楽しむことが出来た。


8時30分、神鉄有馬口に集合し簡単な打ち合わせの後、入渓地点に向かっていく。真夏のシーズンなら、この時点ですでに多くの人が居るとのことだが、改札を出たのはロッコペリとO女子だけだった。

15分ほどで下唐櫃山王神社に到着、本日の山行の無事故を祈願する。気温は34度近くまで上昇するとの予報だが、周りの稲穂が色づき始めており季節は確実に秋にむかっている。

東山橋横の道路上で沢装備。この辺りは過去に色々あったようで、車両進入禁止&車止め周辺は駐禁だそうだ。帰り時間はパトカーが見張っていた。土日はバイクも進入禁止だが、結構な台数が入っていた。

「沢遊びの人、今日は少ないねぇ」と、言っていたら続々人がやってきた。どうやら、有馬口9時集合のパターンらしい。支度をしている最中に早速アブが飛来、アブラケットで1匹撃墜しておいた。

東山橋を渡り逢山峡へ下っていく。真夏なら河原はすでに人であふれているそうだが、上から見る限り人影はなかった。先日の雨のおかげで水量は多めとのこと、遡行が楽しみだ。

入渓の儀(一気に肩まで浸かる)を済ませ、遡行を開始する。途中水流ぎわに巻貝がくっついていた。見ると右巻きなのでキセルガイモドキと思われる。左巻きはキセルガイなので間違いはないだろう。

巻貝の巻き方の判断は、とがっている方を上にして、殻口の部分が中心軸より右側に見えれば右巻き、左側に見え れば左巻きとなる。

水質も良く、いい渓相のなか気持ちよく進んで行ける。

川幅が狭くなるところは、結構な水圧になる。ちょっとした淵でも、泳ぎの得意なH氏はひるまず突っ込んでいく。泳ぎの苦手なロッコペリには到底真似ができない芸当だ。

続く深い淵もクロールでH氏はクリア、ロッコペリは八ツ淵の滝で使わなかったライフジャケット投入する。

前屈するには窮屈だが、まぁ使っているうちにへたってくるだろう。浮力はご覧の通り、重いザックと体重を十分にうかせてくれる。

この倒木がかかる小滝は水中にも枝が突き出ている。おかげで右すねがザックリといってしまった。

この先も写真のような小滝が連続して現れる。ヤマトアブも飛来するが、飛沫に負けて岩肌に避難したところを簡単に捕まえることが出来る。

更に長く深い淵を、今度はクロールでクリアするH氏。

逢山峡を知り尽くすO女子いわく、「ここは上流の砂防堰堤から流されてきた大量の砂で、ふくらはぎほどの浅瀬になっていたんだけど、いつの間にかまた深くなっている!」とのことだった。

滝のような鍋谷堰堤に到着、ここ越えるの大変だった。H氏が左岸のツルツルの堰堤ぎわを登り、あと少しというところで詰まってしまった。

クライムダウンすると時間がもったいないので、急ぎロッコペリが腐った岩の左岸急斜面を登りロープでヘルプ。沢遊びは複数いるといざという時に安心だ。

奥山川と鍋滝川(長尾谷)が合流するポンプ場の下の二俣地点。O女子が悩んだ結果、今回は長尾谷の鍋谷の滝を見て欲しいとのことで右俣に進む。

右俣入ってすぐの長尾谷のソーメン滝。「今日はソーメンじゃなく激流になっている!」と、O女子が喜んでいる。水量も多くたのしめそうだ。

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