飽くこと無き整備、木ノ袋谷苔のルンゼ
~まさかのタイミングで声を掛けられたり、お会いしたりと楽しい一日だった~
2021年11月7日
今回で3回目の整備となる木ノ袋谷の苔のルンゼ。1回目と2回目と整備が進むにつれ、毎回違ったテーマがあるので飽きることはない。
とはいえ、読者の方には「いい加減に飽きてきた」と、思われる方もおられると思うので今回は思いっきり端折ってみたい。
好天に誘われ、続々とハイカーがやってくる。六甲登山口交差点のセブンイレブンも大賑わいだ。
今日ロッコペリは、フルサイズのシャベルを担ぎ上げる。引っ掛かって転落しないよう、護国神社にて安全祈願をすませる。
杣谷道登山口にも、BBQをするのだろう家族連れがどんどんやってくる。みんな楽しそうでいい顔してる。
杣谷の徒渉地点は、雨が降っていないのでちょろちょろ。その先、摩耶堰堤の巻き道で下って来られた御仁(takaakichan)から声を掛けられた。なんでも、ロッコペリの記事をよく読んで下さっているそうで、かえって恐縮してしまった。
木ノ袋谷へ作業に行くと話すと、行って見たかったが怖くて取付きで引き返したとの事。話の流れで、木ノ袋大滝までご案内することになった。
Ⅾ1~Ⅾ4は基本左岸巻でクリアできるが、今日はⅮ1左岸、Ⅾ2右岸、Ⅾ3Ⅾ4左岸と進んでみた。目的地の木ノ袋大滝で記念撮影。この先の安全は保障できないので、ここで takaakichan さんは下山することに。
崩落著しいⅮ5左岸の巻き道を上がると、なんとnagaminedaiskiさんが、整備に使おうと残置鉄筋の切り出しを行っていた。いずれは重複すると思っていたが、こんなところでと正直嬉しかった。
鉄筋の切り出しに時間がかかるとの事なので、ロッコペリは先にいって作業を始めていく。
まずは、大滝本流をせき止めている倒木を撤去し一カ所にまとめていく。その後、 nagaminedaiskiさんが最上段の復元をし、その直下の中段で降ろされる土砂をロッコペリが下流へ降ろしていく。
フルサイズのシャベルも活躍し、2時間ほどの作業でルンゼの1/4はその姿の片鱗を見せてくれた。
掘り進むと、とても繊細で細いルンゼが姿を見せ始めた。落差は3mほどだが、この先の整備へのモチベーションが上がっていく。
今は土砂があって登るのは楽だが、整備が終わればこのルンゼも、急峻な姿になって容易に人を寄せ付けないだろう。
整備は14時頃に撤収が望ましい。ただでさえ薄暗い木ノ袋谷では、あっという間に暗くなってしまうからだ。
今回の下山路は、Ⅾ4右岸のガレルンゼに巻いていくルートを教えてもらったが、ルンゼからⅮ4下まで10分と最短ルートだった。登りもこのルートでいけば至極便利な通行になる。
nagaminedaiski さんのズボンの汚れを見れば、深山での整備作業の大変さが分かるだろう。
奥に生の鶏手羽
杣谷道登山口で仙人さんが寝そべっていた。幾度に渡るロッコペリの話が通じたのか、最近は自らが長年散らかした、ネコの餌やりのごみを回収してくれている。
いきなり仙人さんが、自分が描いたネコのイラストの説明を始めた。何でも近いうちにに個展を開くそうだ。それも2回。
いつどこでやるのか聞くと「いまは妨害されるから教えられない」との返事・・いったい誰がそんな事するんだろう?
それにしても、可愛いユニークなイラストを描いている。空想上の未来のラクダや動物、天上時の龍などに乗る猫のイラストは、なかなかの筆致だ。サラリと描いてはいるが、絵心がないとこうはいかない。
また一人、仙人さんの良い一面が見られた。
※仙人さんは、2022年3月にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
今日も色々あったけど、いい感じで終わることができた。あと2回ほどで、ルンゼの整備も終われそうだ。それにしても暑い一日だったなぁ・・・あと2ヶ月でお正月なのに。
最高点の標高: 536 m
最低点の標高: 65 m
累積標高(上り): 561 m
累積標高(下り): -458 m
総所要時間: 06:30:11
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