勧進滝と遊ぶ
~線状降水帯の影響下でも水量にさほど変化の無い滝、軽くシャワクラするには丁度いい~
線状降水帯の影響でまとまった雨が降った6/30、そして雨予報の7/14の両日に勧進滝で遊んでみた。
前回勧進滝を登ったのは、もう2年の前の事になる。その時のブログはこちら「念願の勧進滝を登る」をどうぞ。
6/30は増水を期待して勧進滝に向かったが、スタートの時点で雨脚が強く、阪急六甲の先、六甲山登山口の交差点から見る摩耶山は重く黒い雨雲に覆われていた。
途中、寒谷滝や寄り道をしながら進んだので、勧進滝に着いたときはお昼をすぎてしまっていた。晴れていても陰鬱な勧進滝が、立ち込める霧の影響でヘッデンがいるくらいの暗さになっていた。
この時間から、巻き上がって支点を作り、色々遊んで撤収までを考えると・・・などとグズグズ思案六法。結局、滝登りは諦め、さっさと沢遊びに切り替えてしまった。
7/14は、小雨が降ってはいたが、同じ轍は踏むまいと勧進滝一本で向かったので思い通りに遊ぶことができた。
6月30日 勧進滝あきらめパックマン沢までの遊び
線状降水帯の影響で、スタートから結構な雨。向かう摩耶山も分厚い雲に覆われている。気楽なはずの単独登山なのに、なかなか気持ちが乗って来ない。
雨は降っていたが、あまりの蒸し暑さに途中ポンチョを脱いで登山口までやってきた。どのみちシャワクラだから、雨でぬれるくらい問題ない。堰堤の水抜き穴からは豪華に水が噴き出ていた。
話には聞いていた、鉄塔の工事のため資材を運搬する索道が上を通ったようだ。マヤカンへの入り口も立ち入り禁止となっている。
マヤカン取付きを回り込み、捨てコンの乗り越えてすぐの山側が崩落していた。おそらく、直上の支柱工事の影響だろう。
摩耶東谷および杣谷川の徒渉地点でのスナップ。結構雨が降ったと思ったが、せいぜいこの程度の増水だ。飛び石は水没しているが、徒渉にはまったく問題ない。
摩耶堰堤前の徒渉地点までくると、普段は見られない景色が楽しめる。副堰堤から水が白糸の滝になっていた。
巨大チョックストーン滝に寄り道。しばらく滝の飛沫を浴びて休憩。ここは滝口のイワタバコが楽しめる場所でもある。
途中の徒渉地点にカワトンボが脱皮していた。雨に濡れないよう、右に左にと移動を繰り返している。トンボと言えど、生きるということは大変だなぁと妙に感心してしまった。
その先の、杣谷の無名の斜瀑はそこそこの水量。右岸中段まで登り、そのまま横切って左岸を登った。
折角なので寒谷滝へ寄ってみる。堰堤内は増水で水没している。少し上流からアプローチすれば、ひざ下の水深で進んで行ける。
寒谷滝は水量も十分で見ごたえあり。ここでも飛沫を浴びながらのんびりしてしまった。振り返った水面が写真では明るく写っているが、実際は薄暗くちょっと神秘的な一面をみせてくれた。
寒谷滝を楽しんだら、そのまま上流の木ノ袋谷の出会いに向かって遡行していく。進んですぐに完全に橋桁になった倒木があった。偶然の造形だがとてもいい感じだ。
摩耶第四堰堤を巻きあがった対岸には、ヤマボウシにも見えるけどちょっと小ぶりの花なので、ハナミズキの樹かも。暗い山中で、白い花がやけに目立っていた。
第四堰堤を越えれば、勧進滝はすぐ目の前だ。その手前に、禁忌の谷がある。禁忌の谷とは、マイナールートを楽しむ登山者の、登山道に落石をさせる恐れのある谷筋には入らないという不文律からついた名前で、杣谷道だけでも数カ所存在する。
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