ハチノス谷西尾根と摩耶東谷の整備
~猛暑日予報の中、昨年やり残したままの倒木撤去と、いつもの堰堤の巻き道整備~
2022年6月26日
今回は近場の登山道整備ということで、持てる装備を総動員するも晴れて猛暑予想の出ている中、日差しに焼かれながら尾根筋を登るのは、それだけで重労働になる。去年のやり残しを撤去するつもりで入山したが、この一年でさらに倒木が増え、至るところで登山道を塞いでた。
整備は電動工具の投入で、時間もかからず作業も手作業と比べると格段に楽な分、道具たちを担ぎ上げる苦労が並み大抵ではない。炎天下の歩荷は、やはり体力を奪うが、そんな苦労をしたかいがあって目的エリアの整備は無事に完了できた。
今日は急ぐ事もない近場の整備の日なので、出発ものんびりとしたものだ。紫陽花の咲く摩耶東谷の徒渉地点でもう10時になろうとしている。
それにしても、放置された醜悪なこの黒いパイプなんとかなりませんかね・・長峰霊園さん!
夏の杣谷徒渉地点では、裸族に注意。すぐ下の釜で、すっ裸で仰向けに浮いているオッサンがいる。朝から不愉快な物を見せつける「公然わいせつ罪」だ。
伯母野山ルート封鎖にともない、今では長峰山へのメジャールートになったハチノス谷西尾根へ向かう。マムシの多いルートなので足元に注意が必要。
結構長くかかっている堰堤の補強工事、日柳川のどこかの堰堤だったと思う。みはらしのいい尾根筋は、それだけ太陽にじりじりと焼かれるので体力を温存しながら登っていく。
初心者のルーファン練習で使う対面のマヤカン。標高430mに位置するので、ハチノス谷西尾根にいても現在地が特定できる。
去年は無かった倒木。予定外だったが枝をササっとトリミングしておく。下山時にチェーンソーのバッテリーが残っていたので、更に幹もカットして処理を行っておく。
松の木の根っこに子マムシ発見、早速捕まえて観察します。クサリヘビ科の背中の模様と腹の市松模様が特徴。手首に巻き付けていると、肛門からゼリー状の失禁を。
ちっちゃくても猛毒をもつ毒蛇には変わりない。指を近づけると、一人前に口を大きく開けて威嚇する。
シマヘビと違って、目はネコのように縦長で、鼻の横に赤外線を感知するピット器官がある。このおかげで、暗闇でも獲物を仕留めることが出来る。
ここまでで唯一の花がさいていた。オカトラノオは、ロッコペリが知る数少ない花の名前の一つ。
登山口から、のんびり1時間ほどで現場に到着。赤松の倒木のせいで、這うようにくぐらないと通過できない地点だ。
回り込み改めて現場を観察すると、たった一本の曲がった若木が、赤松の倒木全体を支えているのが分かった。
若木を切ると、倒木全体が倒壊した。倒壊する方向を動きを見極めないと、下敷きになりかねないが随分予測が出来るようになってきた。
倒壊すれば落木で怪我をする心配はないので、一気に細断し処理を進めていく。チェーンソーのおかげで30分足らずで終わってしまった。昨年は、手鋸で周辺の木を処理したが、作業性は比べるまでもない。
冬と違ってバッテリーの持ちが良いので、可能な限り通行に邪魔な枝をチェーンソーで処理しながら、次の整備地の摩耶東谷へ下っていく。
整備場所は、いつも土砂や大量の落ち葉が流れ込んで、下りでは滑落や怪我の危険がある深谷第二堰堤のコンクリ階段。今日は折りたたみスコップに加えて、フルサイズのシャベルを持ってきているので、作業は格段に速い。こちらも20分ほどで終えることが出来た。
整備作業の効率は、道具によるところが大きいが運び上げる重量とのトレードオフの関係・・悩ましいところだ。唯一の解決策は、歩荷トレで強靭な肉体的になればいいだけのこと。
本日の武器一式。出番はなかったが、草刈りハサミ、振り鎌、鉈セットなどもザックに忍ばせて持ってきている。
たっぷり汗をかいて、肉体労働をこなしたのでしっかりと「肉」を食べることにする。スパイスに漬け込んだ鶏肉を焼いて、サンドイッチにするだけだが立派な昼食になった。
山行ではあまりアルコールは飲まないが、登山口までのんびり20分の場所なので、今日は少し麦ジュースも頂く。小滝横の涼しいロケーションと相まって、贅沢な食事に整備の疲れも吹っ飛んでしまった。
昼食後は、いつものふじ温泉で汗を流して終了となる。
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