木ノ袋谷本谷を詰め天上寺に抜ける
~コロナ過で会うことのできなかったメンバーと2年ぶりの山行~
2022年4月3日
今日は、コロナ過で会うことが叶わなかったメンバーと2年ぶりに再会し、これまた久しぶりの木ノ袋谷本谷を詰めてみようと思う。脱出地点は天上寺東の縦走路だ。
ただロッコペリ自身、先週の転落事故から日が浅くリハビリ山行とうそぶくが、まだ足や膝は痛く自信がないので、実はロキソニンに頼っている。
苔のルンゼ整備で木ノ袋大滝周辺は足しげく通ったが、木ノ袋谷の面白さは苔のルンゼの先、チョックストーン滝を越えてからが本番なのだ。
多岐に渡るルート取りができ、迷ってもがむしゃらに登っていけば、間違いなくアゴニー坂~ジャグジー下・摩耶石舞台の間のどこかに出る。時間と体力があれば、ぜひアタックして欲しい。
教育関係者がいたので、あえてご一緒するのはお断りしていたが、蔓延防止も解除になりタイミングを見計らっての山行になった。
初夏の陽気の中、桜咲く山麓線をのんびり歩いていく。護国神社では、今年も花見の宴は中止のようだ。来年こそは開催して欲しいものだ。
「こんなに遠かったっけ?」と、杣谷道登山口までの道のりをすっかり忘れているメンバー。とりあえず、記念撮影をしておく。
登山口からの木ノ袋谷出会いまでの風景は、読者の方においては見飽きていると思うので端折っていく。Ⅾ3右岸の巻きも、尾根端から楽に巻きたいとの声も出たが、「そちらは重量物運搬時に使用するので・・」と、いつもの直登コースを登ってもらった。
Ⅾ4下右岸ルンゼのクリアは、慣れていないと四つ這いは必至。滑落防止のため、ロープを垂らしておく。20mではやや寸足らず、30mを持ってくれば良かったが、足に自信がないのか軽量化に走ってしまった。
三角岩までの、落ち葉と砂利でザレた斜面に手を焼くメンバー。つい両サイドの立ち木に手を求めるが、かえって斜度が上がるので難易度が増す。このタイプで一番安全なのは、ルンゼの中央を通行することを伝える。
三角岩から尾根尻にスイッチして登っていく。ここも念のためロープを出しておく。整備作業の竣工した現場を見ながら、本谷の苔のルンゼへ下っていく。
週半ばの雨のおかげか、ほんのり苔が育った感じがする。今年は梅雨入りが早く、多雨の予報なので復活が楽しみだ。
苔のルンゼで小休止の後、さらに本谷を詰めていく。チョックストーン滝は足場が無く登れないので見物だけにしておく。少し戻り左岸からズリズリの斜面を巻いていくが、気を抜くと一気に滑落するので注意が必要だ。
チョックストーン滝と堰堤を巻き終わると、大きな二俣地点に出る。左俣は寒谷北尾根(木ノ袋谷南尾根)を経て、ジャグジー下もしくは石の舞台に脱出できる。
今日は天上時方面なので、右俣の堰堤を左岸より越えていく。
その巻き道も、踏み跡はあるが雨のせいで足元は弱く慎重に進んでいく。実際、写真の土嚢の端の斜面が踏み抜くように崩れ、ヒヤッとする場面があった。
続く堰堤はなだらかな右岸より楽に巻いていく。堰堤上流は洗堀されて降りられないので、トラバース気味に進めばよい。降り立った先には、無数の穴の開いた黒いキノコが生えていた。集合体恐怖症なら気絶ものだろう。
すぐ上流には、このルート最後の谷止めがある。手前にある謎の水場を見ながら、左岸の笹薮から巻いていく。
谷止めの先は、更に二俣地点となる。左俣のスラブ滝を詰めると天上寺とオテルド摩耶(閉鎖)の間の駐車場に出る。
今日は天上寺方面なので、右俣の三段の滝へと進んで行く。写真では明るく写っているが、実際は鬱蒼とした小滝のくせに威圧感がある。足元には、いまやランドマークになったナショナル炊飯器が転がっている。
一段目はホールドも沢山あるので、メンバーも難なく登ってくる。
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