菊水山南西尾根から南東尾根を抜ける
~菊水山からは極楽谷線を抜け二本松林道、城山を経て新神戸に下る~
2022年1月30日
前回に引き続き、寄り道ばかりの縦走路を計画したが、縦走路を歩いたのは鵯越駅から石井ダムまでで全く縦走になっていない。
今回は地形図を見ていて、石井ダム左岸から堤体が拝めそうな地点を見つけての山行。まさに狙い通りの地点での風景は、違った雰囲気で来たかいがあった。
菊水山南東尾根は久しぶりに下るが、相変わらず迷い道くねくねでルーファンが楽しめる。とはいえ、どこに降りても広大な菊水ゴルフの敷地にでるので問題はない。
もう一つは、天王谷川と極楽谷の尾根尻から鍋蓋山への取付き確認と、七三峠周辺の探索だ。ブログ内にリンクを貼っているが、戦前戦後を通してかなり色々な出来事がある地域なので興味深かった。
平野から鵯越駅、天王谷周辺になんとなく陰鬱な雰囲気を感じるのはロッコペリだけだろうか?
平家と源氏の激戦区だったからかもしれないが、歴史的な背景を含めなんとなく色々な念が残っているのかもしれない。
タイムアタックの縦走ではないので、のんびりと10時に鵯越駅をスタートする。
おなじみの縦走路の風景を見ながら石井ダムまでやってきた。六甲全山縦走では、菊水山が初めのチェックポイントだが、遠くに見えるアンテナを見て心が折れる挑戦者もいる。
一度は訪れてみたかった菊水ベースだが、コロナ過の2020年頃に廃業したようだ。
橋を渡ってすぐの南西側の尾根に、笹薮を抜けて取付いていく。尾根尻の取付きからは、やせ尾根の急登がいきなり始まるが踏み跡はしっかりとついている。
しばらくはワクワクする急斜面が続く。落ち葉の堆積、生い茂る笹薮もなんのそのでグイグイ登っていく。パンプアップするふくらはぎが心地いい。
やぶ越しに石井ダムが見えてくるも、まだ標高は稼がねばならない。この辺りも私有地なのか、「黒田、大内、山シナ」の区界標柱が尾根に埋め込まれている。
登ること30分。石井ダム左岸のビューポイント、この違った視点からの堤体が見たかった。alt.300m付近。向こうからこちらが見えているのか、対岸の天端から親子がこちらを指さしていた。
元々は何本かの樹がくっついたのだろうか、同じ場所から4本の枝が延びる特徴のある樹があった。この場所は、読図の「地形図を読む」でも紹介した通りの隠れピーク。
進路は北から北東へ転進していくが、この変化が現在地を確実に確認できる場所となる。進路はピークで、必ず転進することを覚えておこう。その先は、なだらかに下って幅の広いコルが待っている。
※尾根自体は一本道なのでルーファンの必要はないが、普段から読図の癖をつけておくことがルーファンの感を鈍らせないコツなので、面倒くさがらず行うようにしたい。
コルの開けた空の東側から、隣の尾根が合してくるのがよくわかる。少しすると、区界を示す標柱が現れ、東側の尾根が合流してきた。
縦走路の西側の谷のツメ部と合する地点に、古いトラロープの人工物があった。ルーファンの楽しみはここまで。あとは、ロープに導かれるまま菊水ルンゼからのルートを目指す。
合流から5分ほどで菊水山に到着。こちらからのお菊さんもいい感じ、昼前とあって多くの方が休憩されていた。
小休止のあと、鍋蓋山に向かわずに、久しぶりに菊水山の南東尾根を下っていこう。尾根へは、正面の石と笹の間から進入していく。すぐに背丈を越える笹薮となるが、踏み跡明瞭な一本道なので心配はいらない。
笹薮を抜けると、開けた尾根にトレースが乱れるが、基本南進で真ん中付近を外さないように下っていく。
落ち葉で滑りやすいトレースを15分ほど下ると、菊水ゴルフの打ちっ放しが見えてくる。工事中なのか、奥の防護ネットが撤去されている。
更に10分ほど下ると、ここも特徴的な石柱がある隠れ小ピークに出くわす。ピークは転進地点、ここから南東へ下っていく。ゴルフコースに出るので、決して南西には行かないように。
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