しばらく進んで、真水谷第四砂防ダムを巻けば第二支柱跡への取付きになる。
真水谷第四砂防ダムを巻いてすぐ、柵を越え堰堤内に下っていく。下った先は徒渉する必要があるが、今日は水流が少なく靴を濡らすことはなかった。
右岸に徒渉し、すぐに見えてくる大岩が取付き地点だ。上流の古い堰堤を見ながら、磁北に従って斜上するように高度をかせいでいく。実は、この六甲登山架空索道のルートは、偶然にも磁北線にピタリと一致しているのだ。
切通しの長さは150m幅は15mほどあり、取付きからの標高差は100mほど。尾根の出っ張りを意識しながら登れば、必ず出会うのでじっくり攻めたい。
取付きからおよそ20分、軟斜面を登ってくると第二支柱跡へとんぴしゃ出会う。うまい具合に、けもの道が縦横に走っているので直登を避け、ジグザグに登ると体力的には楽だ。
この切り通しに生えている樹々は、当時無かったものなので樹齢80年ほどになるのか。この場所が、歴史的遺産価値があるかどうかわからないが、下草や倒木くらいは整備してスッキリさせたいものだ。
支柱跡のど真ん中にも樹木が育っている。自然にできた巨大な鉢植えのようだ。考えると、人間の作った自然へのダメージを、これら樹々が覆い隠そうとしているようにも見える。
第二支柱跡エリアを堪能した後は、切り通し上部より一旦谷へ下って第三支柱跡のある尾根に向かう。
谷への降下もけもの道を利用する。枝谷にある堰堤下に向かって、うまい具合に道が付いている。おかげ危険な目に合うことなく谷へ着地出来る。
谷は前ヶ辻谷出会いまで下る必要はなく、少し手前の左岸の尾根尻から目的の尾根に取付いていける。
ここにも、うまい具合に天然のターザンロープがあるので大いに利用したい。
取付いた尾根は、見上げるような斜面が続いている。序盤は木の根が多く、中盤以降は落ち葉の積もった軟斜面となる。四つ這いを入れながらの急登となる。
5坪ほどの研削地
息も上がり体力的にはきついが、標高差50m10分ほどの我慢で、5坪ほどの平らな研削地に到達する。
ここは、電力供給の電柱が建っていたと思われる地点だ。第三支柱跡へは、ここから北へ30m2分ほどトラバースするだけでいい。
※写真は研削地がらトラバース方向を撮影している。
最大の支柱が立っていただけあって、第三支柱跡の基部のコンクリはデカい。上からのぞき込むと5mほどあろうか、しっかりとした構造物になっている。
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