10月度の山仕事は丹波黒豆枝豆から
~天気予報に反して昼過ぎまで雨なので、早朝収穫した黒豆の枝豆を選別する~
2021年10月17日
丹波篠山市と丹波市、さて最高級の黒豆の産地はどこかと聞かれるとほとんどの方が「丹波市」を想像するのではないだろうか。
元々、篠山市がいわゆる丹波としての地域観光(例えば篠山城)や特産品(代表は黒豆の枝豆、山の芋、丹波栗、丹波松茸)などのブランドイメージを持っていたが、2004年にお隣の氷上郡が6町合併で市政になる際、全国的な反発の中そのブランド力にあやかって強引に「丹波市」を名乗ってしまった。住民は氷上市を望んだのに、いわゆるカリパク事件だ。
2019年に篠山市は、丹波市が出来たことにより「丹波産」として出荷していた「篠山市産」商品が丹波市産と誤解されているなどとして、対抗策として市名を「丹波篠山市」に改称した経緯がある。
今回の収穫した黒豆の枝豆は、もちろん丹波篠山産で無農薬栽培の物。最高級の黒豆の枝豆も丹波篠山市が産出していることを付け加えておきたい。
5時台の電車に揺られ、早朝の篠山口駅に到着。9時には雨が上がる予報だが、最近はあてにならないので成り行きに任せることに。
今日こんなに早く現地入りするのは、車を来るメンバーが渋滞に巻き込まれないため。
今は黒豆の枝豆の最盛期で、近畿一円から観光客が押し寄せ、先週などは丹南篠山口インターを降りるのに2時間もかかったそうだ。少し遠回りになるが、隣の春日インターからだと渋滞はないとのこと。
現地に着くと、雨脚が強くしばらく待機を強いられる。車でやってくるメンバーもやはり渋滞につかまり、1時間程度遅れる見込みとの事。
手持ち無沙汰で、作業場の窓ガラスに打ち付ける雨を撮ってみる。夏はホタルの乱舞する川が向こうに見える。
元々雨大好きなロッコペリは、雨ならではの風景を気に入っている。作業場の前にある、手水鉢に浮かぶ水草やそばに生えるツユクサも、水滴をまとって美しい。
「お米炊けたから、おはぎ手伝って~」と、声がかかったので撮影もそこそこに作業場にもどる。今日は5色のおはぎを、メンバーの持ち帰り用に作っていく。枝豆、八重桜の塩漬け、丹波栗など材料は全て手作りのもの。
おはぎを作り終えるころ、落花生もゆで上がった。生の落花生を塩ゆですると、栗や芋のようの甘くて無限に食べ続けることが出来る。あ~ビールがあれば最強なんだが・・。
予定より2時間遅れで車のメンバーも到着。早速仕分け作業に取り掛かっていく。作業場には、今朝採れたての黒豆の枝豆が山積みされている。今日が今季最高の実入りでの収穫だ。
無農薬栽培のため、どうしても虫食いが発生してしまううえに、傷や色が汚いものもある。
さやに小さな黒い●があれば、それが虫食いの印。同じような傷や模様と間違えないように、黙々と選別作業を行う。結果、約1割が虫食いだった。
例え虫食いであっても、精魂込めて育てた枝豆なので、丁寧に処理をしてずんだ餡などに加工し最後まで頂いていく。すべてを活かす、それが生きものへの礼儀だ。
昼食後は雨も上がり、先月完成したウッドデッキにハンモックとタープの設営に向かう。張ったハンモックにみんなで交代で寝てみるが、ロッコペリは遠慮しておいた。耐荷重の問題でなく、昔ハンモックで寝た時1回転して、顔をしたたかに打ち付けたことがあるからだ。
プリプリの枝豆のゆで方
- 枝豆をザルに移し洗浄。
- 枝豆の両端をハサミでカットする。塩ゆでのさい、中までしみ渡るようにするため。
- 塩と水を用意。枝豆500gで水1㍑。水に対し4%(40g)の塩を用意する。
- 40gうち10~15gは枝豆の色揚げをするための塩もみ用。
- ボウルに枝豆を移し替え、まんべんなく塩もみししばらく置く。同時に大鍋で湯を沸かし残りの塩を入れておく。
- 沸騰したら、塩もみした枝豆をそのまま鍋に放り込んで蓋をして約5分ほど中火でゆでる。
- 枝豆はすぐにゆで上がるので、3分くらいで固さを確認する。やや硬いくらいがちょうどよい。余熱でしっかりと火が入るので大丈夫。
- ゆで上がった枝豆はザルに移し水洗いはしない。粗熱が取れれば、ほくほくプリプリの枝豆の出来上がり。塩が足りないようなら、ゆで上がりに少しふりかけておく。残りは、冷めてから冷凍すれば長期間楽しめる。食べるときは電子レンジか自然解凍でOK。
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