最西端の深志野より高御位山縦走
~以前より車窓から見え、気になっていた尖山の桶居山を経由し高御位山を巡る~
2022年5月8日
前日に、野暮用で実家の姫路に寄ったので、帰りに以前より気になっていた高御位連山の桶居(おけすけ)山に登ってみた。桶居山は、新快速の車窓からも見える特徴的なピラミッドピークの尖山だ。
色々なルート取りが楽しめる播磨の里山なので、今日は予備知識ゼロ、地形図のみ印刷しての山行にしてみた。高御位山のメインルートは何度が訪れているので、合流してから下山ルートを考えるという出たとこ勝負だ。
当初は、JR御着駅から縦走してJR宝殿駅へ抜ける目論見だったが、前日深夜までの飲み会がたたって軽いハングオーバー状態。普段でも緩いお腹が、さらにユルユルで下腹に力が入らない状態でのスタートだ。
トイレを済ませ、駅間の史跡案内板を確認する。向かう深志野方向に、御着城址と書かれた史跡があるようなので、ついでに寄ることにする。
10分ほどで御着城址に到着。ぐるっと一回りしていわれ等を読んだ後は、やっぱりトイレで用を足す。寄り道したのも、実はトイレがあると踏んでのこと。
お腹が落ち着けば、ゆっくりと史跡も楽しむことができる。この石づくりの天川橋を見ても分かるように、日本は木造建築に長けていると思われているが、実はお城の石垣に見られるように石造建築にも長けているのだ。
県道369号(豊富御国野線)を北上し、取付きの深志野登山口を目指す。途中、農家や消防団の方が、用水路に溜まった泥を浚渫していた。いよいよ田植えの季節なんだと実感する。
目指す尾根が見えてきたので、適当に路地を入ると、道は山麓にそって曲がっていくので間違いと気づく。それにしても豪農というか、巨大なお屋敷が連なっているが、税金など維持管理が大変だろうと要らぬ心配をする。
さらに一本北の路地に進むと、入り口の電柱に消えかかった文字で「深志野登山口」と案内板がある。ここからは、私道につき謹んで通らせて頂く。取付きからは、竹林を一気に登っていく事になる。
竹林を抜けるとすぐに岩山になる。六甲山系と違い、播磨の山はグリップの良い花崗岩なのでグイグイ登っていける。
ほどなく視界が開け、東の六甲山系や明石海峡大橋はもちろん、播磨灘の家島群島や小豆島、西には姫路城と名古山霊園の連立ドームの仏舎利塔が見えてくる。さらに遠くは、竜野の的場山のアンテナも見える絶好のロケーションが広がる。
登り始めて30分、高御位山の稜線は太陽に直接焼かれる。初夏を思わす陽気で汗がドッと噴き出てくる。広がる青空には、航空路の下なのか幾筋もの飛行機雲が引かれて、航空ショーの一コマを思い出させる。
進んですぐ、クライマー好みの面白そうな岩が見えてきた。これはかんざし岩ということが、下山後調べて分かった。ピークの特徴通りの、三角錐の三叉路を南に進んで寄り道してみる。
桶居山と東隣の岩場が見通せる場所にくると、その下にクライマー達が集まっているのが見えた。この辺りにも、六甲に負けないくらいのクライミングスポットが点在する。
折角来たけど、先が長いのでかんざし岩の岩塔には行かずにおく。岩には沢山のボルトがあった。
下の方から賑やかな声が聞こえてきたので、しばらく待っていると岩の手前の斜面をハイカー達が登って来た。みんなノーヘルだったが、万一を考えると装着すべきとは思うがどうなんだろう。
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