広場から進んですぐに元の道に合流、しばらく行くと魚屋道との丁字路に出る。ここを風吹岩方面に向かう。
金鳥山への分岐と通過。結構な雨脚で足元もぬかるむ。
風吹岩まで来たが、これだけのメジャールートにもかかわらず人はいない。名物の猫たちも姿を見せなかった。
今までは人が多く敬遠気味のこのエリアだったが、今日は貸し切り状態なので気持ちよく進んで行く。地形図から横池の南側の尾根筋を行くことにする。これ以降のルートは全て本日初となる。
尾根伝いに歩くと右手方向に横池(雄池)が見えてくる。ここには、未草(ヒツジグサ)が咲く季節とオタマジャクシが水際を埋め尽くす季節の2回しか来たことがない。ガスに覆われた風景は、『犬神家の一族』の犬神佐清(スケキヨ)が刺さっている有名なシーンを思い出してしまう。
水面の羊草もまばらで、花が咲くのはまだまだ先のようだ。
尾根にもどり、横池(雌池)に向かう。途中小さなピークを過ぎるが、特徴的な松のある展望所に寄って見る。ガスが無ければきっといい景色なんだろうが、なんとも言えない枝ぶりにあれこれと興味は尽きない。
大きな窪地のような雌池に到着。枯死した樹が、これも水墨画のようでいい雰囲気だ。画才があればいい題材になると思うが、残念ながらロッコペリにはそれがない。
横池を後にし、地形図の隠れピーク&コルなどを確認しながら七兵衛山に向かう。グリーンベルト整備事業のせいか、いたる所で樹が伐採されている。切り株の断面は、樹種によって見事に違うのが面白かった。
その切り株にカメラをのせ自撮りをやってみる。雨で裾はぐっしょり濡れているが、蒸暑いので意地でも傘で歩いている。スパッツもカッパも持ってきているのに、ただの荷物にしかなっていない。
しばらく進むと「ゴウゴウ」と不気味な音が聞こえてきた。ガスの中から鉄塔が見えてきたので、電線が強風にあおられて唸っているのが分かった。ネットで見た苗木を保護しているカバーが、鉄塔を見上げているようだった。
「七兵衛山」と書かれた方向へ登っていくと、やたらと人の手が入ったエリアの先に立派な山頂が現れた。どれだけの時間がかかったのだろうと、整備された方の苦労がうかがえる。個人でされているのだろうか?
雨も上がったので、ここでお昼にしようかとも思ったが、そんなに減っていないので先に進むことにする。
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