摩耶東谷

昨年の台風で流れついたゴミの上に、比較的新しい落石が見られる。見上げてみても崩落した地点は確認できないが、ゴルジュでこんなものが落ちてきたらひとたまりもない。やはりここも脆くなっているのだろうか、ガイド役として不安定なガレ場もあるのに、ヘルメットを案内しなかった事を反省。

ここは、昨年の同時期には見事な氷瀑が独り占めできた所。氷瀑所が、水流さえ岩肌を湿らす程度で寂しい。

本当は使いたくないロープだが、体重を何度かかけてダブルで登っていく。滑りやすいので、最後まで気を抜かないように。

ロープ場の後は、比較的大きな岩のガレ場の急登がある。その先の床固工群のザレて歩きにくい左岸をジグザグに登り、山麓水平路に出合う。

水平路を山寺尾根に進む途中、コンコンとコゲラの採餌に出くわす。動きが速いので、コンデジのお任せで撮るとピンボケになってしまった。キツツキの仲間は、脳震盪にならないものだといつも思ってしまう。

巨杉の谷へは、山寺尾根の丸太階段手前のコルから東北方向の浅い谷から入っていく。左岸山麓を、なめるように進むと五郎杉に到着する。樹勢が芳しくなく、ちょっと心配。

五郎杉から右岸山麓に転じ、やや下ってすぐに三郎杉がある。こちらはまだ元気で、しばらくは大丈夫そうな樹勢だ。

三郎杉から下は、幾筋かの谷が合するので一気に斜度がきつくなる。合流点の右岸に、まだまだ元気な二郎杉がそびえる。下から見上げても結構高さもあり、落雷などによる被害に遭わないでほしいと祈るばかりだ。

巨杉の谷を登り返し、山寺尾根の丸太階段で最後の苦しみを味わう。曇天の掬星台は、こちらも意外にたくさんの人出で賑わっていた。本格的な春の登山シーズン到来を予感しながら、遅めの昼食をとる。

合計距離: 9.19 km
最高点の標高: 711 m
最低点の標高: 47 m
累積標高(上り): 932 m
累積標高(下り): -799 m
総所要時間: 06:20:32
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