摩耶山ロープウェイ尾根 序盤の激登りがカギ

ゴルジュ地帯の中ほどの二俣地点に合する尾根が、本日のターゲット「ロープウェイ尾根」だ。ちなみに右俣は星の駅に詰め上がり、左俣は堰堤地獄を経て観音道に詰め上がる。

尾根に取付いてすぐ、シンボルツリーがそびえる。堂々たる二俣杉である。これを過ぎると、激登りの始まりとなる。この尾根を難しくしているのが、急斜面に堆積した落ち葉の軟弱地盤と手掛かりにの無さだ。行程で二度ほど平坦路に救われるが、常に岩稜と軟弱地盤に気を抜くことができない。同行者は、一年前に序盤でかなりの距離を滑落している。今回は、安全のために軽アイゼンを装着してもらった。

岩稜帯は、西の谷を意識し巻くようにして登っていける。序盤にくらべ、ホールドも多くなるので安心感はある。

№75から順にナンバリングが始まる。№85をすぎると索道支柱は目の前だ。急登は、この数字を追う事で気を紛らすことにしている。

途中三か所ほど、真新しいトラロープが設置してあった。設置の可否は別にして、使わなくても登っていける。

写真では斜度は分かりにくいが、とにかくつかめるものは何でもホールドになる位の所を、時に四足歩行でよじ登る。

このようにナンバリングを数えながら、登るのも楽しい。ただいま№80

岩稜の割れ目付近にスタンスを求め登っていく。序盤の地盤のもろさに比べると、ずいぶんましに感じる。

前方を覆い尽くすような岩壁も、左に回り込めばルートが開ける。ホールドを確実にしながら登っていく。

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