深谷第四堰堤、通称”摩耶遺跡”を通過。
ロッコペリが知る限り、以前はここの脚立は1つしかなかった。
昨年旧天上時への参詣道の痕跡を、ここ摩耶東谷で探しているとき台風のおかげか、はるか下流にもう一つ埋まっていたのを発見、掘り出し担ぎ上げて設置しておいた。
こんな山奥まで、一番最初に脚立を設置してくれた方の苦労がしのばれる。
二条の滝は右岸から巻いて下ることが出来るが、ここにも台風の爪痕が残り荒れている。後ほど摩耶東谷ルンゼを詰め、この左岸の尾根より下って来る予定。
さらに、深谷第三堰堤内砂州まで下り、左岸にひっそりと口を開ける摩耶東谷ルンゼ(私称)へ取付いていく。
取付いてすぐ、ミニゴルジュを抜けていく。その先、倒木のある5mほどの滝は、階段状に登っていけるので見た目より楽だ。続く小滝も中央突破で登っていける。
登りやすく小気味良い滝が続く。次の4mほどの滝も一瞬ひるむが、順層でしっかりした岩質なのでどこからでも登っていける。やってくる小滝やチョックストーンも、自由にルート取りができて楽しい。
チョックストーン辺りで水流が枯れてきた。
10分ほど登ると、このルート唯一の二俣地点に出くわす。幅の広い右俣へ進んで行くが、すでに堆積物との格闘に飽きている。それでも頑張って登ると、この谷のツメ部は写真のようなアゴ状の崩落地で、いきなり終わりを迎えた。
ハングを乗り越える際に、乾燥し舞い上がった土を思いっきり吸い込んでしまい、窒息するくらいむせこんだ。
この辺りは、ルートが色々と入り組んでいるのでルーファンが楽しめる場所でもある。
まず、赤テープは山寺尾根西尾根のさらに支尾根への転換点を示すのだろうか。ロッコペリはこの手のテープは信用せず、自分のルーファンを信じて進んでいる。いくつかの尾根が合する地点は、広尾根になり、下りではルートロスしやすい地点なので注意が必要だ。
更に登ると、山寺尾根西尾根から山寺尾根へのショートカットコースが入ってくる。このまま登っても仕方がないので、Uターンし支尾根から二条の滝を目指して下っていく。
先ほどよじ登ってきた、アゴを左手に見ながら軽快に下っていく。途中尾根がぼやけて細かく分岐するも、摩耶東谷寄りを意識して下れば問題ない。間違えても、さっき登って来た谷筋に降りるだけだ。
下るに従い、尾根は収束しやがて一本のやせ尾根になっていく。
沢の音が聞こえ始め、右手の樹間に摩耶遺跡(深谷第四堰堤)が見え、ロープウェイが見えるとゴールはすぐそこ。5分ほどで二条の滝下に降り立つが、直前の斜面がす少しいやらしいのでケガをしないように。
およそ1時間ほどで1周、深谷第三堰堤内砂州に戻って来た。展望岩、行者滝(滝身に不動明王が彫られているから”不動滝”と呼ぶのは間違い)を通過し、ポンプの残骸がある所まで降りてきた。まだ時間があるので、ここから虹の駅まで登り返すかマヤカンに行くか思案。
結局、マヤカンに向かう事にして深谷第二堰堤内から南の尾根に取付いていく。取付いてすぐは、少しいやらしい痩せた場所を通過するが、尾根乗れば急登だがしっかりとした道になっている。振り向くと、先ほど通過した展望岩が対岸に見えている。
標高差120m、取付きからのんびり15分ほどでマヤカン尾根に合流する。序盤に険しい場所があるかと思えば、明るく開けた場所があったり、おびただしい量のマーキングが合ったりと、短くも変化に富んだ尾根道だった。
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