開けた河原を散歩するように進むと、メガネ橋のようなところにやって来た。ここは、流れのない左側のアーチに進んでみる。
裏からみてみると、結構コンクリが痛んでいるようにみえるけど耐久性など大丈夫なんだろうか。その辺は、専門家にしっかりと診断してもらっていると信じたい。
ガラガラと音が聞こえ始めたら、ほどなくケーブルカーがやって来る。当然だが、乗客の視線にさらされるのは仕方がない。こっち向いてる人に手を振ろうか迷っていたら、あっという間に過ぎていった。
再び開けた河原状のところを歩いていく。緑が多くなって、山間のせいかポカポカと気持ちのいい遡行が楽しめた。
ほどなく、「しみず」という中間駅があった地点にやって来た。なかなか凄みのある風景に圧倒される。左はしのオレンジ色のものは地衣類なのかコケ類なのか、ネットで調べると「ツブダイダイゴケ」という苔の名前を冠した地衣類と言う事だ。コンクリのミネラルを栄養にしているのだろうか。
旧しみず駅の基礎裏の滝を登ろうと思ったが、結構な水量と季節的に濡れたくなかったので、リッジ上の尾根を木の枝につかまってよじ登っていく。
うーん、ここも微妙なコンクリの状態だなぁ。つい、耐震強度の事を考えてしまう。
リッジを登りきると、どうにも困った状態に出くわした。滝をまたぐにも幅がありすぎて、短足の私には到底無理なはなし・・かといって右手の人工壁は下は崩落寸前で、上はつかまるところが無いときた。
ここで詰まったかに思えたが、近寄って観察すると指2本がすっぽり入る穴が2ヶ所あった。足元が抜け落ちない事を祈りつつ、壁を抱きかかえ、クライマーのように進んでみた。
実は2つの穴の先に向うからは隠れて見えなかったが、もう1つしっかりとホールドできる穴がありなんとか無事にクリアできた。写真の落ち口の向こうは、6mほどスパッと落ちている。
「しみず」駅は、ケーブルカーの中間地点だから当然ここですれ違う。しかし、駅というからには接続する道がありそうなものだが、周りを見渡してもそれらしきものはない。
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