ホールドの少ない滝にぶつかる。コケの生えている所に、少しだけ樹の根が露出しているので荷重をかけ過ぎないようにつかまり静かに登る。
なんとも立派な看板があった。さっきの滝を冷涼の滝と呼ぶのは分かったけど、他の滝に名前が無いのはなぜだろう。この滝の命名も個人がつけたようだし・・。
冷涼の滝のすぐそばを、ケーブルカーが通過していく。2両目の黒いフードの男性に写真を撮られたが、まあこんな所に人がいる方が珍しいから仕方がないね。
コンクリの階段状になった所を通過する。一ヶ谷の遡行では、このように自然の沢と人工の川床が入りまじるのが面白い。
さらに進むと、アーチ橋→滝→堰堤と連続する不思議な空間に出くわす。
自分の立っている一ヶ谷に、左手より支沢が入ってくる地点なのだが、よく観察すると3m程の山腹にトンネルがぽっかりと口を開けていた。せっかくなので、覗いてみることにする。
入口からは奥が見えない。一ヶ谷のバイパス流路にしては小さいし、工事で使用するにしても高さ的に中途半端な位置である。何のためのトンネルかは分からないが、取りあえず進んでみる。
トンネルは、右にカーブを描くように作られておりアーチ橋を貫通している。岩クズが流れ込んでいる所を見ると、やはりバイパス流路なのかもしれない。
トンネルの出口は、4枚前の写真中央に移っている滝の真ん前に出る。
この滝は、流れの左側の階段状になっている所をのぼって行くが、取り付きの1.5m程はホールド少ないので少々手こずった。
その先の3mほどの滝は、斜度はそんなにきつくはないが、岩の表面が滑りやすいので滑落に注意しながら登っていく。
次の堰堤の水通しは70cmくらいなので、普通に越えていける。川幅も一時的に広くなり、岩の詰まり具合を見ても果たしてここに堰堤が必要なのか疑問に思う。
堰堤を過ぎると、こんな感じの河原を歩いていく。川幅が広がったせいか、空が良く見える。
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