一ヶ谷 変化に富んだ遡行が楽しめる

高架の先は、高さ20mをゆうに超える堰堤がお目見え。右岸手前から髙巻いて堰堤の天端を目指す。

巻き道はそこそこ踏まれていて、天端までは難なくたどり着いた。

天端より堰堤内をみる。水質がいいのか、とてもきれいな水が溜まっていた

天端からは、ケーブルカーは目の前に見える。当然、向うからも見えているので視線が刺さる。今風に言うと「ガン見」されている。

天端を行ったり来たりして、降り場を探すが思うようなところが見つからない。枯れていれば水通しから飛び降りることも出来そうだが、今は水流がありドボン必至・・なので、戻り右岸を巻くことにする。

急な斜面を、堰堤内に落っこちないように気を使いながら水際まで、トラバース気味に下ってくる。

堰堤内に降り立ち、砂州状を進むとやっと一ヶ谷の遡行といった感じになる。チョックストーンの先は、いきなりのトンネルになっているようだ。

トンネルの入口に立つと、向うが見通せたのでそのまま進んでみる。トンネル内の水量は、思ったほど多くはない。

トンネルの出口を振り返る。護岸の上にピンクテープが見え、トンネルを巻いてくるルートがあるようだが降りるのに難儀しそう。

トンネルの先は、いきなり2段の滝がお目見え。1段目は真ん中を登っていく。夏なら、流芯をとらえるシャワクラもやってみたいと思う。

二段目は、あんまり濡れたくないので左側のコケが密生している部分を登る。

滝を登ると人口の石組みが現れるが、その手前に陽が射す渓相がある。ほんの一瞬だが、一ヶ谷の遡行で唯一ホッとした地点だったと記憶する。

石組みの横の樋状になっている流れを、またぐようにして登っていく。飛沫でズボンの裾が濡れる程度で、なんとか通過。

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