水は枯れ、登ってはずり落ちるザレザレの斜面を登っていく。斜度が上がるのは詰めが近い証拠。
2年前に花が咲いたミヤコザサのエリアは、枯死した笹ヤブとなっている。本来手がかりとして利用したいところだが、ポキンと簡単に折れるので、枯れ木を地面に突き刺して登っていく。
20分近く、斜面と格闘し見慣れた標柱が頭上にみえて来た。天狗岩のすぐ下の弱いコルにある例のものだ。
ここから、よじ登って来た。上から見るとエグイ角度だが、登りでは立木が利用できるので怖さは少ない。
天狗岩でしばらく景色を楽しんだ後、久しぶりに長峰山の三角点タッチをしてみた。さてと、昼食を摂るべく天狗梁へ向かう事にしよう。
ハチノス谷東尾根を下る途中に、有名なミルクタンクがお目見え。実はこれは雨量計。昨日の雨で「満水状態」、といっても今では計測に使われていない。
この石を目印に、天狗梁へは左の尾根筋に下って行く。右は、東尾根の主ルート。
桃を割ったかのような奇岩。正確なみぞ幅で割れている。どういう力が働いたのか、自然の不思議を感じる。
そうこうしているうちに、天狗梁へ到着。いつみても浮遊感たっぷりの場所だ。今日は岩の上に立つのはよそう。理由はさっきからスズメバチがブンブンと飛び回っているから。
さて、遅くなったが手前のテーブルロックでお昼の準備をする。先ほど来、なぜかスズメバチが行ったり来たりを繰り返している。
食事をしている、眼前を通りすぎ(何度もニアミス)すぐ下の岩の所で出たり入ったりしている。営巣地にしては、数が少ないので、タイミングをみて上の落ち葉をどけてみると、粘土状の土があった。
なるほど、この台風で壊れた巣を補修するための粘土を運んでいたようだ。カップ麺を食べながら間近で観察できたのは、そういうことだったのね。(写真上面に1匹写ってます)
スズメバチを刺激しないようにそっと荷造りし、天狗梁の岩に生えるたくましい幼松を撮っておく。
天狗梁からハチノス谷東尾根へ復帰し、後は荒れた道を下るだけ。長峰霊園の最上部のここに出てくる。霊園は17時に閉門となるので、他の脱出ルートを知らない人は注意して下さい。
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