イヤガ谷から君影ロックガーデン

イヤガ谷・帝釈堰堤をへて君影ロックへ

~ルートの再確認と、未踏ルートの探索~

2021年5月30日

以前、ロッコペリの所属するROKKO IBEXで行ったときは、連れて行ってもらう形での山行だった。その時に、ルートで気になる部分は記憶しておいたので、今回は確認の意味も込めての山行となる。

上流の住宅団地のせいなのか、相変わらずイヤガ谷の水質は悪く泡立っている。水質さえよければ、絶好の沢エリアになるはずなのに残念だ。

帝釈堰堤は、神戸の黒四ダムの異名通り圧巻の存在感。四季折々、何度でも訪れたいお気に入りの風景。帝釈堰堤からは少しだけバリルートを楽しむことに。等高線が開くと、六甲山系お約束の背丈ほどの笹薮地帯が・・しっかりとルーファンし抜けていく。

君影ロックガーデンから、どんぐり広場までの下山道は3候補。今回は尾根筋を下ってみた。ただ、テープマークが尋常じゃないくらいあり、ルーファンの楽しみもなくすっかり興ざめしてしまった。

次回の楽しみとしては、イヤガ谷東尾根へつめ上げる滝のあるきれいな沢筋を何本か見つけたこと。雨のあとは水量も期待できそうなので候補入りにしておく。


好天につられ縦走路を目指すハイカーと一緒に鵯越駅で下車。トイレの順番を待ったあとは鵯越墓園に向かっていく。通常イヤガ谷東尾根へは、墓園門柱の右手を沢に下っていく。帝釈堰堤へは墓園を抜け、そのままイヤガ谷に沿うように登っていく。

前回は一本下の道からすぐにイヤガ谷へ入渓し、最初の堰堤越えまでへつりをくりかえし苦労したことを覚えている。今回は、地図通りに園内を抜け破線路を目指していく。

階段の先から登山道が始まりるが、進んですぐ「カサッ」と音がしたのでよく見ると、マムシがひなたぼっこしながらガラガラヘビのように尾を振っている。これは、威嚇状態なので刺激してはいけない。そうっと通り過ぎる。

進んで最初の堰堤を右岸より楽に通過する。前回はへつりの後、左岸の崖を髙巻いたので、そうとう苦労した。

堰堤内を進むと左岸への徒渉地点にさしかかる。橋はなぜか半分で終わっている。ここを左岸に渡り、踏み跡をたどりながら上流に進んで行く。

道が無くなりそうなところで、流された橋の基礎にであう。更にその先、川幅が狭くなったところで右岸に飛び移る。移った先は古道のようにいい雰囲気の道を進んで行く。

すぐに、石塁を抜け小さな橋を渡っていく。さらにその先の二俣地点で、鋼製の手すりのない橋を渡る。

ここまでの道のりは、左俣奥にある行場へ続くもので、いわば参道と呼んでいいと思う。その証拠に、右俣には役行者像と不動明王像が祀られている。ただどこか素人臭く、足の長さといい全体のバランスが悪いのはご愛敬か。

右俣はその先で淵になっているので進めない。左俣に進むと、足場が腐った橋を渡り右岸に、そしてすぐ手すりの倒れた橋を渡り左岸に進む。そのまま奥に進むと、いまは訪れるひともいない行場が見えてくる。

何年か前の台風で、巨木が倒れ行場を危険にしている。撤去しようにもかなりの困難が予想される。

行場の奥には禊場に使うと思われる滝がある。苔むした壁面にも、大きな文字で「大聖不動明王」「毘沙門天」「白龍大神」と彫られている。

道を引き返し、手すりの倒れた橋を渡らず左手の踏み跡を登っていく。帝釈堰堤まではもうすぐだ。

石積みを右手に見ながらつづら折りに登っていくと、結構開けた場所に出る。おそらく帝釈堰堤工事の飯場があったものと思われる。ストーブなどの残骸が転がっているのがその証拠か。

しっかりとした道が鵯越墓園に向かってついているがそちらには進まない。

進路を北にとり、先ほど別れたイヤガ谷の右俣に向かって広場の奥に進んでいく。そこからは、急な斜面をトラバースするように進んで行く。正面に堰堤が見えたらそちらに進まず、踏み跡を登り続け堰堤の北側から回り込むようにする。

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