視界に入る藪はほとんどが棘植物。1m進むのに5分もかかる。これでは、堰堤内に降りられない。
意地になって30分ほど藪を開墾しいていた。切り開いた藪の中の花で、ふと我に返り「新道は谷筋なのになにやってんだ?」と。左手を見ると、天端から全く進んでいないことに意気消沈。新道探索は、前ヶ辻から下る方向で行うことにする。
旧アイスロードを登る途中、先ほどの谷が俯瞰出来た。本当にここにある新道の跡が見つけられるのか、不安になるくらいに深い森になっている。
一旦切れた気持ちのままで登るプラ階段は、なかなかハードだ。時おり陽射しも照りつけ汗が噴き出る。
頭を垂れダラダラと登っていると、小さな秋が転がっていた。先日の風で落ちたのだろう、見上げるとまだ木にくっついているものも沢山あった。そして、カラフルなハンミョウが道先案内を務めてくれ、少し気分転換になった。
4年前の崩落地点を通過し、新旧アイスロードの分岐点にやってきた。ここを左に進めば新アイスロードへと続くはず。
進んですぐ、道幅いっぱいに蜘蛛の巣が張っており道には雑草が茂っている。明らかに人通りはない。でも、コンクリの道は続く。右手は空き家かどうか分からないが立派な家。
考察時に見当をつけていた分岐。予定では左手の道へ行くはずが、ご覧の通り立ち入り禁止に。ここで諦められるわけもなく、左手を観察しながら右手のコンクリ道を進んでみる。
通行止めの先はかなり広い空き地になっている。ただ、降りようにも切り立った擁壁になっていて足場がない。まさか飛び降りられる高さでもないので、さらに奥に進んでいく。
道がゆるく左カーブする地点で、トラロープが張ってあった。左手をのぞくと明らかに下って行く踏み跡が笹薮にあった。先ほどの通行止めの道に合流できるとふんで下ってみる。
湿っていて廃道状態だが、急斜面に赤杭があったり、丸太階段があったりと人の気配がする。
下ってすぐに、左手に門扉、右手に廃屋がみえて来た。門扉の奥には建物は無いがかなり広そうな平地。
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