ルートに復帰する。笹に覆われて踏み跡は弱いが、しっかりとした道幅が倒木の奥に続いている。倒木は手鋸で、ある程度トリミングしておいた。
倒木を進んで振り返る。右手から来たが、スイッチバックする道があるので進んでみる。しばらく近代のコンクリ擁壁が続くがすぐに途切れた。再びスイッチバック地点に引き返す。
進んで、かなり広い場所にでた。日当たりのせいか、笹はちらほら。隅に焼却炉があったが、他には基礎跡などの遺構はみあたらなかった。広場の周囲を笹薮が囲む形なので道を見失う。
スイッチバックする形で見当をつけておいた方向を見ると、やはり同じ幅の道が緩く下っている。所々にコンクリもあるが、新アイスロードが生活道路として利用されていたことがうかがえる。
振り返ると分かるが(1)、道幅はかなり広い。廃道にありがちなフワフワ感は無く、よほどの往来があったのか、しっかりとした地面で快適に歩いていける(2)。しばらく進むと道が谷に遮られ途絶える。
さほど深い谷でないのでトラバース気味に横切る。見上げると、古い型のバスタブが転がり、足元には看板なのか緑色に塗装された板金が転がっていた。
谷を横切ると、再び道が現れゆるく尾根を回り込むように右カーブし下っている。樹木が生えてはいるがしっかりとした幅広の道だ。写真左の赤松は往時より存在したのだろう。
さらに傾斜の緩い道を下っていく。長年にわたる山側からの土砂の堆積で、道は斜めになっている(振り返り撮影)。それでも踏み固められた道であることは間違いない。面倒な倒木を手鋸で処理しながら進む。すでに左手より沢の音が聞こえているので、谷はすぐそこだ。
先ほどの道も再び谷で寸断された。標高的にはこの辺りの谷へ下ったのだろう。適当に降りてみる。下って上流側を撮影。但し、道は増水を考慮し谷より上に有るのかもしれないが、確認は出来なかった。
下ってすぐにD5がお目見え。古地図より新アイスロードは左岸よりなので、左より越えていく。
更に下ってD4。左岸を登りたいが、水が溜まっているので一旦右岸より天端にでて、水通しから左岸に抜けた。水通しの段差は1m程だが、分厚い苔が生えているので助走をつけないと登れなかった。
堰堤のきわを谷に下ると、沢沿いに一見すると道に見える通路があった。しかし、先ほども書いたように、増水時を考えるとこんな所に道は無いはず。下ってきた斜面の藪をじっくり観察する。
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