聖谷をつめ青谷道へ

聖谷(一中西谷)をつめる

~距離は短いが手ごわい谷~

2021年1月17日

青谷東尾根周辺の探索として、昨年は観音寺谷を中心に探索をしてきた。あといくつかの谷や尾根筋を探索したいが、今回はその一つ「聖谷(ひじりだに)」を選んでみた。

観音寺谷左俣同様に、この谷も急峻な涸滝があったりゴルジュがあったりと、沢筋を忠実に詰めるならそれなりの装備があると安心。巻き道には3カ所ほど先人のつけたお助けロープがあるが、谷筋全域でザレていて滑落しやすいので注意が必要。

下山路は、青谷東尾根の鉄塔の西から、青谷川の「亀の滝堰堤」に伸びる尾根を選択。一度行ってみたかった尾根筋だ。降り口は、鉄塔の先を少し登って回り込むと明確な尾根筋にであう。

今回もじっくりと読図の練習をかねての山行となった。地形図には表れない地形の癖を読み解き、狙った位置にピタリとでるのは快感だ。


今回も神戸高校前まで市バスで楽をする。週中に、短時間の歩荷(25㎏)を行った際の筋肉痛が残っているからという言い訳。ほんと最近たるんでいる。

バス停から西に50mほどのところにある「神戸市消防局 灘消防署青谷橋出張所」の脇を登っていく。

暗渠の上を歩いて突き当り、柵左から入渓していく。袋小路ゆえか、道路を私物化しているように見える。車をこすらないかヒヤヒヤしながら通る。

柵を進んですぐ、「一中西谷」と書かれた標柱があった。「一中」とは今の神戸高校の事。でも一中と呼ばれていたのは明治40年頃昭和13年に現在地に移転して10年間のお話*1。そんな時代からこの標柱があったわけではなく、恐らく通り名的に近代まで呼ばれていたのだろうか。

と、そんなことを考えながら補強工事の施されたダブル堰堤を越えていく。副堰堤にはステップがある。Muscleさんのブログを見ると、古い石積みの堰堤が写されていた。

*1 読者の方よりコメントにて詳細をご教示頂きました。

水叩きの先、城下堰堤の本堤にある水抜きは、今までに見たことがない形。洒落た感じがする。本堤にはステップがないので、前庭側壁をよじ登り左岸より越えていく。

すぐに、城下第二堰堤。この谷も堰堤だらけなんだろうかと不安になる。

さて、どちらから巻くか思案すると、右岸に獣道っぽいのが見えたので進んでみる。ふと垂れ下がる紐があったのでグイっと引っ張ってみる。危なかった、あんなものが落ちてきそうになった。

堰堤を越えると、いきなりの展開で絶望的な光景がそこにあった。約20mほどの涸れた三段の滝だ。左岸巻き道もザレて厳しそうだ。落ち着いて観察すると、2段目までは行けそうなので登ってみる。

緊張のせいか、ヘルメットをかぶるのを忘れている。たまった落ち葉を払いのけながら慎重に登っていく。

無事、一段目に到着。振り返るとそこそこの高度感、足場が悪いので落ち着かない。二段目は、左手に見えている1本の立ち木を目指す。そこから、左岸にトラバースする目論見。

脆い壁をクリアし二段目に到着、意外にも広いテーブル状になっていた。ここでヘルメットを装着、正面は絶壁なので左岸に見える3段目の涸滝を目指す。

3段目はさらに上下2段になっており、上段は手掛かりなく無理そう。下段に登り振り返ると、かなりの絶壁にいるのが分かる。すでにロープは準備しているので、いざとなれば懸垂下降に移ればよい。結局、初め右上に見えていた樹を頼りによじ登った。

苦労して越えた先にまた堰堤が・・。左岸の急斜面に丈夫なロープがあったので使わせてもらう。この堰堤は「観音山砂防ダム」とあるが、観音山がどこを指すのか、また新たな課題が見つかった。

ここにきて、体力を消耗した割には、入渓して全然進んでいないことに気づき落ち込む。

コメント

  1. 山本 より:

    神戸一中が県一高女と統合して神戸高校になったのは学制改革後の昭和23年のことなので、昭和13年に現在地に移転してから10年間は「一中」でした。
    記事中に「一中と呼ばれていたのは明治40年頃のお話」とありましたが、全国高校サッカーの歴代優勝校を見てください。神戸一中は大正・昭和に7回全国優勝していますよ。

    • rokkopelli rokkopelli より:

      山本様

      貴重なご意見ありがとうございます。
      全くもっておっしゃる通りです。当方神戸の歴史についてはまだまだ素人なため、Wikipediaの情報をそのまま載せてしまいました。

      そこには、統一する前の明治40年には”以降「一中」とも通称されるようになる。”との文言があったため引用いたしました。
      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E7%A5%9E%E6%88%B8%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1

      そうなると「一中西尾根」となるのは、当然昭和13年からになりますね。早速訂正させていただきます。
      山本様はサッカーにも明るいのでしょうか、神戸高校の優勝回数は素晴らしいものがありますね。
      先日の観音寺谷探索の折には、ラグビーの試合が行われており文武両道の伝統校の風格を感じ取った次第です。

      山本様には、これからも忌憚のない意見をいただければ幸いですので、どうそよろしくお願いいたします。
      ありがとうございました。