二本松林道で紅葉狩り

二本松林道で紅葉狩りを楽しむ

~諏訪神社から大師道を抜け、猩々池から紅葉の二本松林道をのんびり山行~

2021年11月28日

今年は紅葉の当たり年で、名所と呼ばれるところは結構な人出と聞いている。森林植物園や再度公園の修法ヶ原、布引ダム周辺などは、晩秋の頃から素敵な紅葉の様子をネットで見ることが出来た。

もとより人混みの苦手なロッコペリは、名所とは無縁の山行を楽しみたいたち。毎年「二本松林道」を紅葉狩りの場所と決め、何種類かのアクセスコースを選んで訪問するようにしている。

いつも紅葉狩りには一眼レフカメラを持っていくが、今回はコンデジと偏向フィルム(PLフィルター替わり)で撮影を楽しむことにした。

下山路では、たまたま見つけて下った脇道が、期せずして紅葉の絶景スポットだったことが大収穫だった。


スタート地点を、新神戸駅から城山を通るルートか平野谷東尾根ルートか迷ったが、結局のところ諏訪神社から大師道までの、水平路の紅葉を楽しんで猩々池へ抜けるルートを選択した。

諏訪神社への急坂を、ハイカーに混じって沢山の親子連れが登っていく。昨年はコロナ禍で、見ることのできなかった光景に一種の感動を覚える。

ところで、稲荷神社と狐像について不思議に思ったことはないだろうか?そのうえ狐像がくわえるものには、「玉」「鍵」「稲穂」「巻物」などがあるのも謎だった。

その意味や詳細についてはネットで調べて頂くとして、何気なく見ているものに深い意味があるのを知ると、信仰心のないロッコペリですら日本人として畏敬の念が沸いてくるというものだ。

ちなみに、鳥居の形や神社の屋根の形にも、祀っているのが女神様・男神様など、きちんとした意味やルーツがある。

本殿横から、神戸山手女子校を巻くように通っている水平路を歩いていく。タイミングがよければ、開けた南側からの太陽の光が見事な紅葉を楽しませてくれるが、あいにく盛りを過ぎていたようで枯葉にちかい色になっていた。

再度山荘下で大師道に合流。大師道は年間を通して逆光の景色が美しいルートだ。なので、下山時に楽しむためどんどん登っていく。

途中、一休庵近くのマメヅタの葉にテイカカズラの綿毛が白く光っていた。猩々池は干上がっていて、なんとも無残な光景になっている。上流の堰堤工事のせいなのか土砂の堆積がひどいように思う。

猩々池まで登ってくると、毎年見事な紅葉を見せてくれるイロハモミジに出会う。首が捻挫するんじゃないかと思うくらい見惚れてしまう。

単に、赤や黄色が綺麗と言う言葉ではこのイロハモミジに失礼だ。やはり和色で、猩々緋(しょうじょうひ)と言うのが適当だろう。

わずかな時間差で、たくさんのハイカーが登って来て、猩々池周辺が一気ににぎやかになった。喧騒を避けるように、慌てて二本松林道に逃げ込んでいく。

当然というか当たり前だが、車止めを越えて二本松林道に進んでくるハイカーは一人もいない。

あえてコメントをつける必要もないので、二本松林道の峠までの色々な表情を見せる紅葉を楽しんで頂ければ幸いだ。

他にも、セイタカアワダチソウやクサギ、白い綿毛などの雑草も目を楽しませてくれる。

峠付近で風をよけて昼食を摂る。紅葉狩りもほぼお腹いっぱいなので、ピストンで下山することにする。途中見上げる空は、抜けるように青いがもう冬空なんだと気づく。

遠目に光の加減でナマケモノが寝そべっているのかと、ギョッとさせられたがただの朽ち木だった。

社会福祉法人のシイタケ栽培の施設の先、なにやら谷へ下る脇道があった。このまま下山も味気ないので、ちょっと寄り道することにする。

河川マップを調べると、下った先は宇治川水系の宇山川になるようだ。地形図をみれば、堰堤を2つ越えわずかな距離で大師道にに合流するが、お初のルートはワクワクしてしまう。

脇道進んですぐに、なんともいい雰囲気の谷へ入って来た。ほぼ南に開けた谷なので、透過気味の太陽光のおかげで紅葉が輝いて見えるのは、見事としか言いようがない。

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