
表六甲の氷瀑三滝をめぐる
~ハチノス大滝~勧進滝~寒谷滝を一筆書きで~
2026年2月1日
31日土曜日に摩耶山や長峰山が白く雪化粧されていたので、期待を込めて表六甲の氷瀑三滝を巡って来ました。
ネットの情報では穂高湖周辺が凍っていたり、勧進滝の氷瀑の様子もちらほら上がっているので、ルートとしてはハチノス大滝を含めて寒谷滝までを、ぐるっと回る計画です。ハチノス大滝は11時を過ぎると、日照の関係から上部から溶け始めるので、できれば早めに着けるようにしたい。

阪急六甲駅をはじめ、ハイカーがたくさん。今日は結構な人出が見込まれそうで、すでに続々と入山していかれます。

摩耶東谷の深谷堰堤改修工事も終わり、工事関係のものが撤去されていた。しばらくぶりにスッキリとした感じがいいですね。
堰堤内の水たまりは半分氷結で、ちょっと期待感が高まります。


ハチノス谷へは、杣谷川を徒渉してすぐの迂回用バリケードからが便利。ハチノス谷西尾根を乗越すのもありだけど、無駄に体力は使いたくないから、ロッコペリは尾根端をぐるっと回るこのルート一択です。
長峰霊園への送水管用の橋に厳重なバリケードが設けられていた。取水枡は摩耶第二堰堤のすぐ下。これって国の許可とってんのかね?といつも思っています。もし許可取ってるのなら工事期間中に「工事内容」の掲示が義務付けられているけど全くなかったし・・。
それより、今は使わなくなり分断されている、例の醜悪な黒い取水パイプを責任もって撤去してほしいですね。ただの産業廃棄物ですから。


尾根を回り込み、道なりに進んでハチノス第二堰堤手前で入渓。水叩きが全く凍ってないので、この時点で期待薄に。この堰堤は横スリットなので、ザックを下ろすのがちと面倒かな。

ランドマーク的な「ハチース谷気象観測所」。諸説ありますが、ハーチス→ハチース→縦読みでハチノスになって、ハチノス谷の語源になったとも。東尾根のミルクタンク同様、今は使われていない様子。今日は濡れてくないので、ここからの滝は全て巻いていきます。

前回は全面カチカチで、チェーンスパイクでは苦労した小滝も、今日は普通に登れます。



チェーンスパイクを出すほどでもないけれど、岩の表面がぬめっているのでそれなりに緊張しながら小滝をどんどん越えていく。


このハチノス滝は、手前のハング気味の岩を越えるのがカギです。越えてしまえば後は階段状に詰め上がるので、そんなに難しくはないのです。でも、今日は濡れたくないので左岸をぐるっと巻きます。空が曇ってくると陰鬱な雰囲気で凄みがでます。
落ち口も流木でふさがり、荒れていますので少し脱出が面倒くさいかな。途中の小滝の巻き道も荒れていたので、夏前に整備に来ましょう。手伝ってあげてもいいよって方は連絡ください。


ちなみにこれは以前訪れた時のもの。日が射しこみ、ツララがぶら下がって、落ち口もスッキリしてます。


チョックストーン滝1には左岸にお助けロープありますが、倒木で埋もれてます。チョックストーン滝2は、夏ならチムニー登りがたのしめますが、右岸に巻き道ついてます。


階段状の小滝やガレ地帯をぬけると、ハチノス大滝はすぐです。



眼前に真っ白に輝くハチノス大滝を期待してましたが、少雨のせいもあるのか、直近で氷結した形跡もありませんでした。中段にチロッとツララかある程度ですね。
でも、滝身は18mほどの堂々としたハチノス大滝です。これはこれでいい感じなので満足です(^^)



ちなみに前回のハチノス大滝様子です。ついてすぐに、太陽熱で落ち口付近の大きな氷柱が崩落し始め、砕け散って散弾のように降り注ぎめちゃくちゃ危なかったのを思い出しました。

目的のハチノス大滝は確認できたので、このまま西進しハチノス谷西尾根に逃げ天狗塚に抜けようかとも思いましたが、折角なので主稜線まで詰め上がることにします。
大滝左岸のザレた尾根を慎重にのぼると、お助けロープのある岩場にでます。ロープは無くてもクリアできるので、大滝の落ち口を目指し進みます。岩の上には右や左にと意味の分からないテープでマーキングされているので、惑わさされないように。



後は、雨どいのような谷を急登していきますす。途中、谷は細かい分岐を繰り返すので、ルーファンは確実に行ってください。
谷中に赤い区界柱が見えたら、その先はハチノス谷東西尾根のショートカットルートの接続点です。

急登から視界が開け、斜度が急に緩やかになる地点。ここは、ハチノス谷の東西の尾根を交通できるショートカットルートになります。
左にすすむと、西尾根のしるべ石の裏に、右手の尾根を登ると、天狗梁入り口のちょっと上にでます。主稜線はこのまま、緩やかな谷筋を進みます。



西尾根のしるべ石周辺から、今いる辺りは急に傾斜がなくなり平坦に近いエリアが広がっています。よく似た地形で、山寺尾根と摩耶東谷にはさまれた下流のエリアも不自然に広くなっているのをご存じでしょうか。
恐らくこれは、いつの時代かは分かりませんが、大規模な地震や洪水などで地滑りを起こしたものと考えています。いわゆる地滑り地形の特徴がでていますね。
長峰山麓では大月・渦森・諏訪山の3つの断層が集中してますし、2.7m/千年の横ずれスピードで今も変わり続けてます。
数万年か数十万年前か・・そう考えるとルーファン一つとってもロマンを感じますね。



緩傾斜から急傾斜になると詰めは近いです。六甲あるあるの笹薮が出てきたら主稜線に合流です。登山道には雪がしっかり残っていて、先行者の存在も教えてくれます。


天狗塚の手前に、杣谷峠から来たハイカーへの注意書きが。何かの工事が行われているようです。天狗塚には登り口で風を避けるように男性が一名食事をされてました。ロッコペリはいつもの鉄塔下での昼食に向かいます。

冬、風が強く寒い日は、この分岐の先にある鉄塔の基部が温かくお気に入りの休憩場所です。

杣谷峠では、20人ほどのグループやその他大小のグループがいて、みんな杣谷道を下っていきます。勧進滝がおめあてかな?



パックマンも節分の鬼の出で立ちに。その上流、パックマン沢を詰め上がる途中にあるのっぺりとしたふすべ岩。完全に凍ると真っ白な🍙おにぎりになりますが、今日は半欠けですね。
整備中のF1も倒木やらが落ち着いてきたので、春先にでもnagaminedaiskiさんと整備にこようかな。

杣谷の主の上流10m西側、小藪を入ると15mほどの滝がありますが、こちらも氷結はみられませんでした。



杣谷の主からほどなく勧進滝がお目見えします。冬枯れのせいか周辺がなんだかスッキリしていると思ったら、周辺の灌木がすっかり切り取られていました。映えを狙っての処置なのか、ロッコペリは前の茂みの中にひっそり佇む勧進滝が好きかな。
そういえば、天狗梁の岩に健気に生えていた小さな若松も根元から伐採されていた。SNSなどの写真映えを狙っての所業でしょうが、どうしてあるがままの風景を楽しめないのか本当に残念に思う。
勧進滝の氷結度合いは70%くらいかな。ハチノス大滝同様に日差しもあるのに、なんで溶けないのかが不思議です。

ダメもとで途中の寒谷滝へ寄ってみました。滝身はお湿り程度の水量で氷結は無し。堰堤内にも水たまりはなく、ここの所の少雨の影響がでているようです。

堰堤が無かったころの寒谷滝の風景。いまの倍ほどの滝身がある。植林がされていないので白っぽく写っているようだ。
杣谷川~岩ケ谷~木ノ袋谷の今昔比較はMuscleさんが詳しくブログで紹介下さっているので、興味のあるかたは一読されたし。


下山後はいつものふじ温泉で汗を流します。踏切手前で男の子が電車をみてはしゃいでいます。パパとい一緒に楽しそうでした。身近で電車が見られるのって幸せですよね(^^)
最高点の標高: 681 m
最低点の標高: 60 m
累積標高(上り): 805 m
累積標高(下り): -807 m
総所要時間: 07:07:28



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