黄蓮谷から谷上へ

黄蓮谷から谷上

黄蓮谷から石楠花山を経て谷上へ

~今回は気楽に初めてのルートをつないでの山行になった~

2022年7月10日

昨年、三下谷から天狗岩に詰めあがったさい、そのまま炭ヶ谷から谷上へ下山したので、展望台にも石楠花山にも烏帽子岩にも寄らずじまい。今日の目的は①炭ヶ谷の倒木撤去②お初の黄蓮谷から上がって石楠花山展望台に行く、の2点。

ただ、出足からダルダルで出遅れてしまい、ビューラインで楽をする手抜き山行になってしまった。


摩耶ケーブルの始発は10時なので、出発前から気分はお気楽モードに。始発はもう1時間早くならないのかと、いつも思ってしまう。

掬星台は完全に霧の中、霧中のロープウェイは浮遊感あって楽しい。ハイカーで満員のゴンドラは蒸し風呂状態・・・その中に「怖い、怖い」を連呼するおばさん一人。乗らなきゃいいのにね。

誰も居ない掬星台を後にし、桜谷道を下っていく。途中「産湯の井」に寄ってみる。少量ながら今でも水は湧いているようで、サラサラと流れ出ている。井の中の梵字石には、大日如来を現した梵字が彫られているらしいが、苔のせいか読めなかった。

ガスが掛かって薄暗く陰鬱な登山道では、原色の動植物はよく目に付く。真っ白なオカトラノオ(名前に自信なし)は遠くからでも目についた。足元には死肉を食べる(森の掃除屋さん)ヨツボシシデムシや、オオエグリシャチホコの幼虫がウロウロしていた。

今日は、来週予定している桜谷の遡行の下見を兼ねているので、ルートから外れて下見をしていく。堰堤内も砂州で腐った水は無く、これなら気分よく遡行がたのしめそうだ。

あとこち寄り道をしながら、1時間程で桜谷の出会まで下って来た。途中、面白そうな支流がいくつもあったので、また訪れてみようと思う。

出会いから10分ほどで、黄蓮谷の分岐に到着する。途中、摩耶山山頂にあるのと同じような龍頭の倒木があった。お初の黄蓮谷は、道を覆い隠す笹薮にためらったが、突っ込むとすぐに抜けることができた。

ただし、下半身は露でボトボトに濡れたしまった。ここも、整備対象にしておこう。

笹薮を抜けた先は、快適な登山道だった。途中の倒木は撤去しておいた。最近は、ザックに必ず手鋸などの整備道具を持っていくようになっている。

黄蓮谷を抜けると県道16号に出る。石楠花山へは、そのまま正面の案内柱に従って進んで行く。ホタルブクロを見ながら、10分ほど登ると石楠花山からの派生尾根に乗った。

快適な尾根歩きが出来ると思い、お約束の鉄塔を撮りながら進むと、またまた結構なやぶになってしまった。質の悪いことに、とげ植物のヤブイチゴ(クサイチゴ)が群生しているので、なかなか前に進むことが出来ない。

ようやくたどり着いた展望デッキも、1Fは全く眺望がなく2Fも辛うじて見える程度だ。昔は樹木も低く、六甲山を見渡せる絶好の展望場所だったのだろうに残念だ。1Fで陽射しを避けて、遅めの昼食を摂ることにした。

食事の後、天狗岩に寄ろうと思ったら、分岐まで目と鼻の先だったのには驚いた。これなら昨年、天狗岩からの帰り道に展望デッキに寄っておけばよかった。途中、派手なキンモンガが休んでいた。

その横に、モンキツノカメムシもペアリング中。この広い山の中で、どうやってペアを見つけるのか不思議なものだ。天狗岩からの景色は、相変わらずの絶景だ。こんなことなら、ここでお昼にすればよかった。

次もお初の石楠花山山頂に寄ってみるが、眺望もなく山頂表示があるだけの場所だったので写真すら撮らなかった。そのまま進んで烏帽子岩までやって来た。やっぱりあおり気味のアングルがカッコイイ岩だと思う。

最後は双子山に寄ろうかとも思ったが、今日は目的の倒木を処理すべく炭ヶ谷へ下っていく。

倒木があった場所まで下ると、有志の手ですっかりと撤去されていて私の出る幕はなかった。なのでそばにあったキノコなど撮りつつ、のんびりと下山することにした。高速のガード下には沢山の蟻地獄が楽しめるので、しばらく蟻を放り込んで餌やりに没頭した。

いつも思うけど、下山から谷上駅まで、炎天下に焼かれながらのアスファルト歩きが一番厳しい・・。

合計距離: 8.1 km
最高点の標高: 678 m
最低点の標高: 240 m
累積標高(上り): 450 m
累積標高(下り): -881 m
総所要時間: 04:35:04
Download file: 20220710_石楠花山.gpx

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