原木マイタケの埋め込み
~梅雨明けの暑さの中、秋の収穫に向かっての準備を行う~
2021年7月18日
事前の打ち合わせのため、現地へは前夜入りした。打ち合わせ後、神戸では見ることのない星空をタップリと堪能しながら温泉につかる。普通は天の川が見られるそうだが、今日は薄い雲と上弦の月のせいか、見ることは叶わなかった。
明けて翌日は、気温が上がる前に山で力仕事を片付けたあと、畑に移動し害獣対策を行う。最後に持ち帰り用の野菜を採るが、手間暇をかけて育てた野菜などの収穫はやはり嬉しいものだ。
前日の打ち合わせの後、時間があったので星空の撮影に挑戦してみた。試しに撮ったので、余計な電線が写ったり構図がでたらめなのは仕方がない。
分かったことは、月があると明るすぎ、夏は外灯に集まる虫が写りこむということ。やぱり秋から冬がいいんだろうけど・・・寒いのはちょっと厳しいかも。
三月に植菌→伏せこみまで行っていた、シイタケの榾木の立掛け作業から始まる。
植菌では腕が上がらないくらいの重労働だったので、かなりの覚悟をして立掛け作業に取り掛かったが、30分ほどであっという間に終わってしまった。
木陰での作業ということもあって、大汗をかくこともなく済んだのは幸いだった。
次の作業は、原木マイタケの埋め込み。写真のカマンベールチーズのようなものが、植菌済みの原木だ。見ての通り1本が結構大きく重いうえ、表目は菌糸でヌルヌルと扱いにくい。
作業としてまずは、原木が埋まるくらいの深さの穴を掘る。
水はけのよい杉林を選んだが、掘り進むにつれ縦横に張り巡らされた根にことごとく邪魔をされた。既定の深さになるまで3人がかりの重労働となった。
原木を埋めた後は、掘り起こした土を戻し隙間なく埋めていく。そして上から落ち葉の布団をかぶせ作業終了。
マイタケもシイタケ同様、植菌した部分から生えるのではなく菌糸が伸びていった先、条件の整ったところから生えてくる。なのでこのマイタケの場合は、穴の周辺に生えてくるため目印の囲いをしておいた。
この森の一番奥の小高くなった場所には、小さなログハウスを建てる予定。すでに別日程の仲間が四隅の水平出しを済ませていた。
5月に巻枯らしを行ったヒノキ材もここで使われる。他にもブランコや石窯、燻製窯の設置など、やることは山のようにある。完成予想は、ハリーポッターのホグワーツ™の森番、ハグリットの家をモチーフにしている。
林を抜ける風が心地よい場所なので、満天の星空の下、夏はBBQ冬は雪見を楽しみながらみんなで夜を過ごすのもいいだろう。
畑では、害獣からの被害を防ぐためのネット掛け作業を行う。害獣と言っても、カラス、アライグマ、ハクビシン、キツネ、狸、イノシシ、鹿など多岐に渡る。
とにかく知能が高いので、隙さえあれば侵入してせっかく育てた作物を食い荒らしてしまう。
キツネによって「岡崎おうはんは」全滅したが、全滅寸前だった烏骨鶏は、順調にヒナも増えすくすくと育っている。
烏骨鶏にミミズを与えると、母鳥がくちばしで分割しそれぞれのヒナに与えるのは驚き。烏骨鶏は、シルキーな羽毛が本当にきれいな鶏だとつくづく思う。
最後に持ち帰り用の、ジャガイモ、シソ、モロヘイヤを収穫して一日の作業は終了。知人宅では、先月卵からかえった、モリアオガエルのオタマジャクシがカエルになっていた。
他にも、すぐそばの池では20年ぶりくらいに、絶滅危惧種であるトノサマガエルを見ることが出来た。
ここからは余談になるが、トノサマガエルを見なくなった原因の一つに、紫外線の影響があると環境研究の専門家に教えてもらったことがある。
トノサマガエルは、ところてんのような卵塊を水田などの日当たりのよい水溜まりに産卵する。ところがオゾン層の破壊により、有害なUV-Bが卵塊にも降り注ぐことになり孵化できなくなるというものだった。
「カエルが生まれないくらいで大げさな・・」と、当時は思ったが、下手をすると地球上の全生物が死滅する恐れがあると知ったときは驚いた。
正しい紫外線のメリット・デメリットについては、東海大学の佐々木政子先生が分かりやすい説明をしてくださっているから、興味のある方は読まれるといいだろう。
絵とデータで読む太陽紫外線 ~太陽と賢く付き合う法~
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